あなたのデータを誰が追跡しているか可視化、「Lightbeam for Firefox」公開

　Mozillaは、ウェブブラウザー「Firefox」向けのアドオン「Lightbeam for Firefox」を公開したと発表した。オンライン上のデータ追跡を可視化するためもので、Mozillaが昨年発表した実験的なアドオン「Collusion」の後継。

　Lightbeam for Firefoxは、ユーザーが日々利用するウェブサイト上でやり取りされる当事者サイトとサードパーティサイトのつながりに光を当てて明らかにするという。Firefoxにインストールすると、ユーザーが訪問するあらゆるウェブサイトにおいて、広告やパーソナライゼーションなどでつながっているサードパーティサイトの可視化を開始。蓄積したデータをもとに接続状況を分析し、「グラフ」「クロック」「リスト」という3つのインタラクティブな表示スタイルで、それらのつながりを確認できるようにする。

「グラフ」ビュー

「クロック」ビュー

「リスト」ビュー

　Lightbeamの機能の一環として、Mozillaではオープンデータの提供も行うという。ウェブ上での追跡の状況や、当事者サイトとサードパーティサイトがどのようにつながっているか、ユーザーから提供されるデータを集計して全体像を作成し、「Wizard of Oz moment for the Web（オズがウェブに魔法をかける瞬間）」というサイトで提供するとしている。

　なお、Lightbeamが収集・蓄積するデータはローカルに保存され、ユーザーが手動で消去やリセットが可能。また、自身のLightbeamのデータを集計用に提供するか否かもユーザーが選択できる。