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朝日ネット、朝日新聞社と資本・業務提携

 「ASAHIネット」を運営する株式会社朝日ネットは25日、株式会社朝日新聞社と資本・業務提携契約を締結したと発表した。

 朝日ネットの発行済み株式の6.82%を朝日新聞社が取得。これにより朝日新聞社は、朝日ネット取締役副社長の滝口彰氏(8.57%を保有)などに次ぐ大株主となる。

 業務提携による主な取り組みとしては、「教育支援事業のサービス開発」「デジタル事業全般のビジネス開発」「技術連携によるメディアの多様化への対応」などを計画。朝日新聞社が持つ媒体・コンテンツと、朝日ネットが持つインターネット関連事業のシステム開発力やサービス運営ノウハウを生かし、新サービスの提供や新規ビジネス開発などを検討・実現していくとしている。

 朝日ネットは、朝日新聞社とトランスコスモスの共同出資により「株式会社アトソン」として1990年に設立。当初はパソコン通信サービス「ASAHIパソコンネット」を手がけていた。その後、1994年にインターネット接続サービスを開始。2000年には、全株式を役員および社員が取得したことにより独立系ISPとなった。

 さらに2007年からは、自社開発による大学向け教育支援システム「マナバ」の販売を開始し、これまでに約200の教育機関で採用されているという。朝日ネットでは、インターネットと教育の分野においてさらなる成長を実現するため、朝日新聞社との資本・業務提携が有効と判断した。

(永沢 茂)