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Chrome 34ベータにハンズフリー「OK Google」音声認識を追加

~監視対象ユーザーのインポートも可能に

 米Googleは27日、Chrome 34ベータ版をWindows/Mac/Linux向けに公開した。Windows/Mac用はバージョン「34.0.1847.11」、Linux用は「34.0.1847.14」となっている。

 今回特に注目されるのはデスクトップ版Chromeの音声検索機能にハンズフリー機能が追加された点だ。Android 4.4 KitKatと同じように、「OK Google」とWebブラウザーに声で話しかけるだけで、Google検索などの操作ができるようになる。

 発表文では、「キーボードを打たなくても、クリックしなくても、手を洗わなくてもよい」と説明し、台所での使用例を挙げる。例えば料理中に「OK Google、1カップは何オンスですか?」といった検索、「OK Google、タイマーを30分に設定して」といったタスク、また「OK Google、6時にデザートを取り出すのを思い出させて」といったリマインダー設定も可能だ。

 OK Googleの利用開始には、あらかじめ「Google.com」でマイクアイコンをクリックし、OK Google機能の利用設定をしておく必要がある。その後は新規タブを開くか、Google.comで話しかけるだけで良いという。

 OK Googleは米AppleのSiriの有力な対抗馬で、人気の機能だが、残念ながら対応言語は今のところ英語しかない。

 34ベータ版ではまた、新機能として監視対象ユーザーのインポート機能が追加された。監視対象ユーザーとは、一般に家庭で子供を守るために有害サイト等の設定を管理者が行えるプロフィール機能を指す。管理者は許可するサイト、ブロックするサイトを決定でき、家族それぞれのプロフィールを作成できる。

 今回のベータ版では、作成した監視対象ユーザープロフィールを簡単にインポートできるようになった。新規マシンセットアップや複数の端末を利用する場合などに管理者の負担が減ることになる。

 そのほか、新機能としてレスポンシブ画像やJavaScriptの接頭辞のないバージョンのWeb Audio APIがChromeベータとChrome Android向けに公開された。またいくつかの新しいアプリ/拡張機能API、安定性とパフォーマンス向上等が含まれている。

(青木 大我 taiga@scientist.com)