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MS、「Office」iOS向けアプリの文書作成・編集機能を無料化、iPhoneにも対応

Androidタブレット版も提供へ

 米Microsoftは6日、「Microsoft Office」のiOS/Androidアプリにおいて、無料で文書の作成・編集を行えるようにするという大きな戦略的転換を発表した。これまでは有料の「Office 365」ライセンスが必要だった。

 今後、高度な機能を利用するには同ライセンスが必要になるが、基本的な文書作成・編集・表示機能についてはほぼ無料で、Microsoftアカウントへのサインインだけで、タブレットやスマートフォンから利用できることになる。

 現在、App Storeで「Microsoft Word」「Microsoft Excel」「Microsoft PowerPoint」の各アプリが無料でダウンロードできる。iOS 7.1以降に対応しており、いずれも250MB前後のファイルサイズだ。29言語・136カ国で公開されている。

Excel for iPad
PowerPoint for iPad

 また、Androidタブレット版アプリのプレビュー申し込みも同日より開始した。対象となるのは、7〜10.1インチサイズのAndroid 4.4(KitKat)搭載タブレットのユーザー。最新のAndroid 5.0(Lolipop)は対象となっていない。また、プレビュー利用中はAndroid OSのアップデートは利用できないことに注意が必要だ。正式公開(General Availability版)は、2015年初頭の予定。

 さらにMicrosoftは、次期Windowsである「Windows 10」のタッチ操作に最適化したバージョンのOfficeを開発中であることも明らかにした。詳細は後日発表するとしている。

PowerPoint for Windows 10

iOS向けはユニバーサルアプリ化、iPad版に加えてiPhone版も提供

 今回公開されたiOS向けアプリは、ユニバーサルアプリとなったことで、iPhoneでもiPadと同じ機能を利用できるほか、小型画面で利用しやすい画面設計となっている。

Word for iPhone
Excel for iPhone
PowerPoint for iPhone

 WordとExcelでは、スマートフォンの小さい画面でもドキュメントを読みやすくするために自動再配置ビュー(リフロー)機能が利用できるほか、ドキュメント中のグラフでタイトル凡例や軸タイトルなどのグラフ要素を追加・削除するなどのカスタマイズも可能だ。

 PowerPointでは、グラフ要素、アニメーションの追加、テーマの選択、ワイド画面への切り替え、背景書式の変更、プレゼンテーション中の拡大などの機能が利用できる。

 このほか、4日に発表されたオンラインストレージ「Dropbox」との連携機能も、今回のバージョンからサポートしている。

 なお、Office 365のライセンスがあれば、対応している全プラットフォームでOfficeスイートを利用できるほか、高度な文書作成・編集などの全機能、高度なコラボレーション機能、容量無制限の 「OneDrive」、「Dropbox for Business」などビジネス機能との連携などを利用できるとしている。Office 365サブスクリプションは、アプリ内課金として購入することも可能だ。

(青木 大我 taiga@scientist.com)