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今年も一斉集中取り締まりの季節、ファイル共有ソフト悪用の著作権法違反で133カ所を捜索、40人検挙

 全国38府県警察が2月17日から19日まで、ファイル共有ソフトなどを悪用した映画、音楽、アニメ、マンガ、ゲーム、ビジネスソフトなどの著作権法違反事件について、一斉集中取締りを実施し、133カ所を捜索、20日21時までに40人を検挙した。不正商品対策協議会(ACA)が23日、警察庁から入った連絡として発表した。

 このうち、ACAの加盟団体である一般社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)や一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)、一般社団法人日本映画製作者連盟(MPAJ)などが担当した事件については、侵害を受けた著作物や悪用されたファイル共有ソフトなどの概要を各団体がそれぞれ公表している。

 ファイル共有ソフトなどを悪用した著作権法違反の一斉集中取り締まりは、2009年に初めて実施し、今回が6回目だという。近年では、2013年には47都道府県警察で実施し、124カ所を捜索、27人検挙。2014年には、45都道府県警察で実施し、123カ所を捜索、33人を検挙した。今年は実施府県警が減ったものの、捜索場所や検挙人数は増えている。

 ACAは今後も警察庁などと緊密に連携しながら、不正商品の排除および知的財産の保護に向けた活動を推進していくとしている。

(永沢 茂)