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HP、待望のA3カラーレーザー低価格モデルを投入、定番のA4モノクロレーザーや複合機の刷新も

 日本ヒューレット・パッカード株式会社(HP)は16日、A4モノクロレーザープリンターやA3カラーレーザープリンターなど、法人向けプリンターの新製品を発表した。

A4モノクロレーザープリンター「HP LaserJet Enterprise M606dn」

 A4モノクロレーザープリンター「HP LaserJet Enterprise M605dn」「HP LaserJet Enterprise M606dn」は、HPのレーザープリンターでも定番モデルとなっている「M600シリーズ」の最新モデル。スリープから1枚目を印刷するまでの待機時間を、前モデル「M602dn」「M603dn」の14秒から9.5秒に短縮しているほか、電力を26%削減している。オプションで、業務に応じて印刷物を分けることができる排出トレイを最大5台まで設置可能。

 印刷速度は、M605dnがA4で毎分55ページ、M606dnが毎分62ページ。そのほかの仕様はほぼ同一で、解像度が最大1200×1200dpi、CPUが1.2GHz、メモリが512MB(最大1.5GBまで拡張可能)、オプションで500GBの暗号化機能付きハードディスクを内蔵できる。インターフェイスは、ギガビットイーサネットポート×1、USB 2.0デバイスポート×1、USB 2.0ホストポート×2など。本体サイズは、425×537×399mm(幅×奥行×高さ)、重さは約25.9kg。

 価格(以下、すべて税別)はM605dnが20万7000円、M606dnが26万3000円で、4月16日より販売開始。なお、HPが同日発表した新テクノロジー「JetIntelligence(ジェットインテリジェンス)」採用モデルではない。

「M600シリーズ」はHPレーザープリンターの定番モデル

 また、A3カラーレーザープリンター「HP LaserJet Pro Color CP5225dn」を5月14日に発売する。価格は9万8000円。A4用紙で毎分20枚の印刷が可能。給紙容量は、手差しトレイが100枚、給紙トレイが250枚のほか、500枚給紙トレイを増設できる。仕様は、CPUが540MHz、メモリが192MB(448MBまで増設可能)。100BASE-TX/10BASE-Tのネットワークに対応し、USB 2.0での接続に対応する。

 このほか、A3カラーレーザー複合機も新たに2機種投入する。「HP LaserJet Enterprise Color MFP M775z」は、A4モノクロで毎分30枚の印刷が可能なカラー複合機。給紙容量は、多目的トレイ100枚、給紙トレイ250枚×1、500枚×3。最大100枚のADFを搭載するほか、8インチカラータッチスクリーン、「HP ハイパフォーマンスセキュアHDD」を備える。価格は78万円で、5月14日発売予定。

 もう1つのA3モノクロレーザー複合機「HP LaserJet Enterprise MFP M830z」は、A4モノクロで毎分56枚の印刷が可能。最大給紙容量は4600枚。最大200枚の両面対応ADFを搭載するほか、8インチのカラータッチスクリーン、暗号化機能付き320GBハードディスクを備える。また、パンチャーを含むさまざまなオプションを用意している。価格は98万円で、5月14日発売予定。

A4モノクロレーザープリンターのほかにも、A3カラーレーザープリンター1機種、複合機2機種を発表
「HP LaserJet Pro Color CP5225dn」
「HP LaserJet Enterprise MFP M775z」
「HP LaserJet Enterprise MFP M830z」

 なお、HPではレーザープリンターの新製品として、ジェットインテリジェンスを搭載した 「HP LaserJet Enterprise M552dn」「HP LaserJet Enterprise M553dn」を同時発表している。

(山川 晶之)