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昨日で「Adobe Reader X」のサポート期間が終了、Windows Vista/Mac OS X 10.5では後継バージョンなし

 Adobe Systemsが提供するPDF閲覧ソフトの旧バージョン「Adobe Reader X」のサポートが、11月18日をもって終了した。また、PDFソフトの「Acrobat X Standard/Pro」もすでに11月15日にサポートが終了しているほか、「Acrobat X Suite」も11月23日にサポートを終了する。

 サポート終了後は、テクニカルサポートやセキュリティアップデートが提供されなくなる。仮に脆弱性が見つかった場合でも修正パッチは提供されないため、Adobe Reader/Acrobat Xをこのまま使い続けるのはセキュリティ上、問題がある。Adobe Systemsでは、同製品のユーザーに向けて最新バージョンへのアップデートを推奨している。

 Adobe Reader/Acrobatの最新バージョンは「Acrobat Reader DC」「Acrobat DC」。また、その1つ前のバージョンである「Adobe Reader XI」「Acrobat XI」も並行して提供されている。

 ただし、これら新しいバージョンでは、Windows VistaとMac OS X 10.5に対応していない。すなわち、これらのOSで今後も使い続けられるAdobe Reader/Acrobat製品がなくなることになる。

 Adobe Reader/Acrobatのサポート期間はリリース日から5年間となっている。Adobe Reader Xは2010年11月にリリースされた製品だった。Adobe Reader/Acrobat XIは2012年10月、Acrobat Reader/Acrobat DCは2015年4月のリリース。

(永沢 茂)