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「Adobe Acrobat/Reader」がセキュリティアップデート、92件の脆弱性を修正

 米Adobe Systemsは10日、Windows/Mac OS用のPDFソフト「Adobe Acrobat/Reader」のセキュリティアップデートをリリースした。最新バージョンは、Acrobat DC/Acrobat Reader DCのContinuous Trackが「15.016.20039」、同Classic Trackが「15.006.30172」、Acrobat XI/Adobe Reader XIが「11.0.16」。Adobeではユーザーに対して最新バージョンへのアップデートを推奨している。

 これらのバージョンで修正された脆弱性は、CVE番号ベースで92件に上る。危険度のレーティングは、4段階中で最も高い“critical”。アップデートの適用優先度は、3段階中で2番目となる“Priority 2”で、「近い将来に(例えば30日以内)適用すること」が推奨されている。

 一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)によると、この脆弱性を悪用したコンテンツをユーザーが開いた場合、リモートからの攻撃によってAdobe Acrobat/Readerが不正終了したり、任意のコードを実行されたりする恐れがあるという。

Adobe Systemsが10日付で公開したセキュリティ情報(一部)

(永沢 茂)