大英図書館、19世紀の新聞200万ページ分をネットで公開


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 British Library(大英図書館)は18日、19世紀に英国で発行された新聞200万ページ分をデジタル化し、「British Newspaper」としてインターネットで一般公開したと発表した。国立大英図書館のほか、JISC(Joint Information Systems Committee)、Cengage Learningの一部門であるGaleとの提携のもと実現したものだ。

 「The Graphic」紙と「The Penny Illustrated Paper」紙は全文を無料で閲覧できる。それ以外の新聞に関しては、100回までダウンロードできる24時間パス(6.99ポンド)、200回までダウンロードできる7日間パス(9.99ポンド)で購入できる。なお、検索は無料で行える。

 例えば、「The Penny Illustrated Paper」紙では、1861年に江戸・高輪で起きたイギリス公使館襲撃事件の報道などを読むことができる。

 今回デジタル化した新聞を読みたい場合、従来は大英図書館の読書室でハードコピーで読む必要があった。それがインターネットで一般公開されたことによって、19世紀に英国で発行された全国紙・地方紙合わせて49紙を世界中から読むことができるようになり、学者からアマチュア研究者まで門戸が開けたことになる。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/6/19 11:40