サイワールド日本版が8月に終了。韓国本社の方針変更を受け


サイワールド

 日本サイワールドは19日、SNS「サイワールド」日本版を8月21日に終了すると発表した。

 サイワールド日本版は、2005年12月にコミュニティサービスとして提供を開始。その後、2008年5月のリニューアルで、韓国の芸能やニュースなどの最新情報を発信するなど、「韓国が好きな人々が集まるSNS」へとサービスコンセプトを変更していた。現時点での会員数は約10万人。

 今回のサービス終了は、日本サイワールドを設立した韓国SKコミュニケーションズがサービス方針を見直し、日本版サービスの撤退を決めたことが理由。これを受けて日本サイワールドでは、サービス終了の準備段階として、サーバー移転を含めたメンテナンスを5月26日に実施したが、マイページ「ミニホムピィ」で英文エラーメッセージが表示されたり、動画アップロードができないなど、多数の不具合が発生した。

 日本サイワールドでは、サービス復旧に向けて作業していたが、すでにサーバーを移転しているため、これ以上の改善は見込めないと今回の終了発表に合わせて明らかにした。また、終了告知ページでは「多数の不具合が残ったままのサービス終了となってしまうことを心よりお詫び申し上げます」とコメントしている。

 サービス終了に先だって、6月19日に新規会員登録の受け付けを終了し、22日にはアイテム販売も終了する。また、8月21日のサービス終了後は、8月22日から9月20日にかけて、ユーザーが投稿した記事データのダウンロード申請と、購入した仮想通貨「どんぐり」や使用期間が残っているアイテムなどの払い戻し申請を受け付ける。なお、払い戻しは9月21日以降にユーザー指定の金融機関口座に振り込まれ、振り込み手数料は日本サイワールドが負担する。


関連情報

(村松 健至)

2009/6/22 17:47