Joostがビジネスモデルを転換、リストラも実行


 動画サービスを手がけるJoostは6月30日、広告収入による動画ポータルサイト運営から大幅にビジネスモデルを転換すると発表した。

 今後、ケーブルテレビや衛星テレビ、放送局などのメディア企業が独自の動画サイトを立ち上げるのを支援する、“ホワイトレーベルネットビデオプラットフォーム”企業となることを明らかにした。その一方で、「Joost.com」および同社の動画アプリケーションの維持・管理は今後も継続していく方針だ。

 Joostは、自社で動画ポータルサイトを運営していることから、インターネット動画プラットフォームを構築する技術のノウハウを持っており、これをメディア企業に提供するビジネスに需要があると判断した。メディア企業に対して、低コストで、独自ブランドのもとに動画を配信できるプラットフォームの構築ビジネスなどを展開していくことになる。

 ビジネスモデルの転換に関連して、Joostは大規模なリストラを行うことにした。CEOのMike Volpi氏は辞任し、今後は取締役会議長としてJoostに関わっていく。Volpi氏に代わって、現在エンジニアリング担当シニアバイスプレジデントのMatt Zelesko氏が新CEOに就任する。ニューヨークとロンドンのチームは新ビジネスと同時に「Joost.com」などの維持・管理にあたるが、オランダのライデン開発センターは閉鎖される。Volpi氏は、「同僚にサヨナラを告げるのは、どんな時でもやさしいことではない」と現在の心境を公式ブログで吐露している。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/7/1 13:46