米ネットユーザーはBingとGoogleの比較・検討を継続中


 米Microsoftが新サーチエンジン「Bing」を公開してから約1カ月が経過したが、米国のインターネット利用者は、引き続きGoogleとBingの性能を比較検討中である可能性が高いようだ。これは、アクセス解析調査会社の米Competeが6日に公表したデータによるもので、両サーチエンジンのユーザー層が7割ほど重なりあっていることを示している。

 調査によると、Bingがプレビュー版を公開した5月24日から30日の週において、GoogleとBingのユーザー重複は97%だった。つまり、ほとんどのユーザーが両サーチエンジンを使用していたことになる。Bingが正式公開された5月31日から6月6日の週には、この割合は67%になった。しかし6月21日から27日までの週になっても、その割合は66%とほとんど変化していない。この間に、Bingのユーザー数は順調に伸び続け、発表以来58%増加したとしている。

 このデータの解釈の仕方にはまだ検討の余地がある。インターネット広告代理店ZAAZのサーチマーケティング担当ディレクターであるRich Devine氏は、「我々は、どちらかのサーチエンジンへ切り換える準備が必ずしもできていない、とてつもない数のユーザーの反応を見ている。そしてこれらのユーザーは、代わりとなるサービスを比較・検討したいと考えているということを、Competeのデータは実証しているように思える」とコメントしている。

 Competeでは、このようなユーザーの行動が、実際の検索行動の変化に与えているを今後検討していきたい考えだ。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/7/7 12:05