Kaspersky Lab、ホワイトリスト登録制度で誤検知率低減へ


 Kaspersky Labは7日、信頼性のあるソフトウェアの情報を網羅するデータベースを作成する「White List Program」を開始した。信頼性のあるソフトウェアを収録するホワイトリストを作成することで、マルウェアからの保護を強化するとともに、パートナー各社のソフトウェアに対する誤検知リスクを最大限に低減できるのが特徴だという。

 White List Programでは、全世界のソフトウェアのディストリビューターおよびベンダーに参加を呼びかける。参加企業はソフトウェアを提出すると、Kaspersky Labでテストを行い、マルウェアとされるもの以外はホワイトリストに登録される。日本でも参加に関する詳細情報を順次公開するという。White List Programへの参加は無料。

 White List Program参加企業のメリットとしてはまず、Kaspersky Labのセキュリティ製品との互換性が保証されることが挙げられる。また、参加企業のソフトウェアが標準外のふるまいを見せた場合でも、Kaspersky Labのセキュリティ製品による誤検知のリスクが減るとしている。

 Kaspersky Labのホワイトリストサービスは、同社が提供するオンライン上のレピュテーション(評価)サービスのひとつ。Kaspersky Labは、アプリケーションに関する情報をレピュテーションサービスの統合データベースに入力し、その情報をメタデータとして活用する。アプリケーションのデータベースは継続的に拡大していくという。


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(増田 覚)

2009/7/7 19:07