シマンテック、「ノートン2010」パブリックベータ版を提供開始


「ノートン インターネットセキュリティ 2010」パブリックベータ版

 シマンテックは9日、次期セキュリティ対策製品「ノートン インターネットセキュリティ 2010」「ノートン アンチウイルス 2010」のパブリックベータ版を公開した。シマンテックのサイトから無料でダウンロードできる。対応OSはWindows 7/Vista/XP。

 ノートン2010製品のパブリックベータ版は、製品版の発売前にユーザーからのフィードバックを得る目的で公開されたもの。製品版は2009年秋にリリースの予定で、パブリックベータ版は8月30日まで公開される。

 ノートン2010製品では、シマンテックが「Quorum」と呼ぶ新たな保護システムを搭載した。Quorumでは、PCで動作するアプリケーションの安全性をユーザーからの評価(レピュテーション)によって判定する仕組みを採用。多くのユーザーが利用していて、提供元の情報がはっきりとわかっているアプリケーションはスコアが高くなり、逆にマルウェアなどは過去の報告例が無く、提供元が不明であることからスコアが低くなる。

 シマンテックでは、現在では発生する攻撃の数は月平均で2億を超えており、従来型のセキュリティ対策では時代に追いついていないのが実情だと説明。Quorumのアプローチにより、従来型のパターンファイルによる対策では対応できない脅威にも対応できるとしている。

 このほか、アプリケーションの振る舞いにをもとにした新たなマルウェア検知システム「SONAR 2」や、検出内容をユーザーに適切に伝えるための新たなダッシュボード機能などを搭載した。


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(三柳 英樹)

2009/7/9 13:37