Microsoft、Mac用Officeでも「Outlook」提供へ


 米Microsoftは13日、「Office for Mac」の次期バージョンで「Outlook for Mac」を提供すると発表した。これまでMac用メール/PIMソフトとして提供してきた「Entourage for Mac」に代わるものとなる。「Office for Mac」次期バージョンは2010年ごろに発売の見込み。

「Outlook for Mac」では、基幹部分からCocoaベースで開発することでMac OSとの親和性が向上するほか、新しいデータベースによりTime MachineやSpotlightとの統合レベルを向上するという。また、情報へのアクセス権を管理するInformation Rights Management機能として搭載するとしている。

 「Outlook for Mac」の提供に先立ちMicrosoftでは、現行の「Entourage 2008 for Mac」の「Web Services Edition」の提供を13日に開始した。「Web Services Edition」では、データの同期がさらに高速化され、メールと予定表のサポートが改善されているとしている。

 また、現行の「Office 2008 for Mac」のラインナップについて、既存の「Office 2008 for Mac Home and Student Edition」(日本では「ファミリー&アカデミック」に相当)に加えて、「Office 2008 for Mac Business Edition」を提供することも発表した。

 「Office 2008 for Mac Business Edition」には、「Entourage 2008 for Mac」の「Web Services Edition」が含まれるほか、Exchange Serverもサポートするなど、企業向けの機能を搭載する。北米で9月15日より発売するが、日本での発売日と価格は追って発表するとしている。


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(永沢 茂)

2009/8/17 12:48