リアルのビデオレンタル店をオンライン宅配サービス化するASP


 株式会社ソニマは、リアルのビデオレンタル店が、店舗のDVD在庫を活用してオンライン宅配DVDレンタルサービスを展開できるASPサービス「出前ネット」の提供を開始した。

 「出前ネット」では、オンライン宅配DVDレンタルサービスを運用するためのシステムをASP方式で提供する。具体的には、PC向け・モバイル向けWebサイトシステム、レンタル運営管理システム、DVDタイトルの基本情報およびパッケージ画像、配送用封筒やDVD不織布、バーコードリーダー含む備品一式などが含まれる。1店舗あたりの料金は、初期設定費が10万5000円、システム利用料が月額5万2500円。このほか、オンライン売り上げのロイヤリティとクレジット決済手数料が発生する。

 オンライン宅配DVDレンタルサービスは、見たいDVDタイトルをWebサイトで注文すると、自宅に宅配などで届けられ、見終わった後は郵便ポストに投函して返却する仕組み。国内では「TSUTAYA DISCAS」「ぽすれん」「DMM.com」「楽天レンタル」などがサービスを提供しており、急速に市場を拡大しているという。

 ソニマでは、「出前ネット」では、一般のビデオレンタル店でもオンライン宅配DVDレンタルシステムを安価で導入できるため、旧作などの余剰在庫を効率的に活用できるとともに、リアル店舗の既存顧客への付加価値向上や、来店頻度の低い顧客の利用活性化にもつながるとしている。

 「出前ネット」はすでに7月下旬、ビデオレンタルチェーンのリバティピープルの都内2店舗に導入された。ソニマでは今後、全国のビデオレンタルチェーンを対象に初年度100店舗への導入を計画している。


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(永沢 茂)

2009/8/18 15:23