政党サイトのアクセシビリティ、7政党中5政党が不十分


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 アライド・ブレインズ株式会社は20日、「A.A.O.ウェブサイトクオリティ実態調査 政党編第2回」の結果を公表した。アクセシビリティ対応については、7政党中5政党が不十分だったという。

 調査は、平成20年度に政党助成金の対象となった政党、7月21日の衆議院解散時点で、国会に議席を持っている政党の公式サイトを対象に、衆議院選挙公示日である8月18日に実施した。

 調査では、アライド・ブレインズが独自開発したサイトの品質解析プログラムを用いて対象サイトの公開されている全ページを解析。アクセシビリティ対応状況を数値化・集計し、A~Eの5段階で評価した。

 サイト全体でアクセシビリティ対応が行なわれている可能性の高い「Aレベル」に該当したサイトはなく、調査対象とした7政党のうち、5党のサイトは対応不十分と考えられる「Eレベル」だった。3党のサイトが前回(2008年11月)調査時に比べて到達レベルが下がった一方で、改善が見られたサイトはなかった。

 具体例としては、「複数のページに表示される政党のロゴ」「バナー等などのリンク画像」「模式図」などに代替テキストが付与されていないなど、特に音声読み上げソフトの利用者にとって利用の妨げとなる問題点が見られたという。また、リニューアル前の古いページや、共通レイアウトが適用されていないページが混在しているサイトも見られたとのこと。

 アライド・ブレインズは、「アクセシビリティの基本的な配慮については、サイト全体で一貫して行うことが重要。多数の利用者が情報を閲覧し利用するのは下層を含めた個別ページであり、これらを含めてアクセシビリティ対応がなされなければ十分とは言えない」と説明している。


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(野津 誠)

2009/8/20 16:36