MS、PCバンドル用に機能限定版の「Office Starter 2010」を提供


 米Microsoftは7日、次期オフィスソフト「Office 2010」の新たな提供形態として、PCバンドル用の機能限定版「Office Starter 2010」を提供することを、公式ブログで明らかにした。

 「Office Starter 2010」は、PCへのプリインストールの形で提供するオフィスソフト。従来提供してきたオフィスソフト「Works」を置き換える製品となり、製品にはWord(Office Word Starter 2010)とExcel(Office Excel Starter 2010)が含まれる。標準のOffice 2010と比べると、機能が基本的なものに限定されるほか、広告が表示されるという。

 標準のOffice 2010にアップグレードしたい場合には、別途「Product Key Card」を購入することで、Office 2010のフル機能が使えるようになる。「Product Key Card」にはDVDメディアなどは含まれず、ライセンスキーのみの製品になるとしている。

 また、Office 2010を試用したいというユーザー向けには、「Click-to-Run」と呼ばれるサービスを用意する。Click-to-Runは、仮想化技術の利用により、現在利用しているOfficeをアップグレードすることなく、Office 2010を試用することができるという。

 Office 2010は、2009年末にベータ版を公開し、2010年前半には正式版を発売する予定となっている。


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(三柳 英樹)

2009/10/9 16:01