携帯買い換え、4人に1人が1年以内~ドイツでスマートフォン普及


 独IT業界団体のBITKOMが10月29日に発表した調査結果によると、今後1年以内に携帯電話を買い換えると回答した市民が全体の25%に上ることが明らかになった。

 今回の調査は、BITKOMが調査会社Arisとともに行ったもので、14歳以上の1003人を対象に実施した。買い換えのほか、家族や友人から近々贈られる予定であると回答した人も6%おり、これらを合わせるとと3人に1人近くが機種変更を予定していることになる。これに基づく予想によれば、2010年には2800万台の携帯端末が販売されるとしている。

 このところの機種変更の要因としては、欧州におけるスマートフォンの普及があるとBITKOMは分析している。比較的「物持ち」のよい国民性だけに機種変更は日本ほど頻繁に行われないとされるが、インターネットのアクセスの容易さや音楽のダウンロードが簡単であることもあり、スマートフォンの普及は携帯端末の買い換えを促進する要因となっているようだ。その証拠に、今年9月までの総数で160万台のスマートフォンが販売されており、前年同期比で倍増しているという。

 なお、携帯機種の買い換え傾向に性差はあまりみられない(男性25%、女性26%)が、主婦は22%と低めの傾向が出ている。また、年金生活者は逆に30%と高い傾向が出ており、生活のゆとりが反映しているといえる。


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(Gana Hiyoshi)

2009/11/2 15:47