レンタル農園「BIGLOBEファーム」で畑仕事を体験してきた


BIGLOBEファーム

 NECビッグローブは18日、レンタル農園サービス「BIGLOBEファーム」のプレス向け現地体験ツアーを開催した。

 農園は埼玉県久喜市にあり、最寄り駅はJR宇都宮線・新白岡駅。農園までは駅から徒歩12分ほど。周囲一帯が畑で、その一角が「BIGLOBEファーム」(3000平方メートル)となっている。

 農園には、休憩スペースとなる小屋やトイレ、水の入ったタンクなどが設置してあるほか、鍬などの農具も用意している。また、ユーザーがインターネット経由で作物を確認できるWebカメラを取り付けた柱が2本立っており、そこまで光回線も引いている。

 今回の現地体験ツアーでは、NECビッグローブの「BIGLOBEファーム」担当者による案内をはじめ、農作業の指導を行うインストラクターによる説明、モニター参加者による種蒔きが行われた。INTERNET Watchほか報道陣にも1誌につき1区画(7.5平方メートル)提供され、種蒔きを体験した。

農園のある畑一帯への入り口休憩スペース農園で使う水は雨水を溜めて利用

農具は鍬とシャベルを用意トイレは1個所Webカメラは2個所に1台づつ設置

インストラクターの指導で畝作りから種蒔きまで

畑仕事の様子

 モニター参加者や報道陣は、インストラクターに作業方法を教わりながら、畑仕事を進めていった。

 最初に、肥料の醗酵鶏糞と、酸性の土にアルカリ性を加え中和するための有機石灰を撒く。本来は石灰を撒いてから数日間置くそうだが、今回は続いて土を起こしていった。

 土がほぐれ、肥料や石灰が混ざるように鍬を入れる。農園はあらかじめ耕してあるため、土は軟らかくなっていた。今回は鍬を使ったが、ミニ耕運機の導入も予定しているという。

 次に、野菜を生育させる場所「畝」を作る。「BIGLOBEファーム」では、1区画に3つの畝を作ることが可能。畝は、野菜に合わせて2つの高さがある。株が大きい大根などは高い畝を、ほうれん草などは低く平らな畝にする。

 畝ができたら、種を蒔く。今回は、大根、ほうれん草、ルッコラにした。「BIGLOBEファーム」本格開始時に購入できる種もこの3種類。大根は人差し指の第2関節ほどの小さな穴を掘って種を蒔く。ほうれん草とルッコラは、1つの畝に平行した2本の細い溝を作り、数センチ間隔で種を蒔く。

 種を蒔き、土を被せたら、最後に水遣りをして終了した。約1時間ほどの作業だったが、慣れない畑仕事は重労働だった。土を起こし、畝を作るときは特に体力を使う。翌日は筋肉痛になるだろう。以後は、定期的に農園に訪れ、畑の手入れを行う。また、農園の管理人が週3回の水遣りや草むしりをしてくれる。

有機石灰を撒く土を起こす畝を作る

種蒔きの説明を受ける大根の種種を蒔く

水遣りで終了手前の畝3個所がINTERNET Watch約1週間で発芽し、収穫は大根で約1カ月後

帰宅したらバーチャル農園で育成記録を付けて公開

バーチャル農園

 「BIGLOBEファーム」では、インストラクターや農園管理人、ユーザー同士でコミュニケーションが図れるSNS「iplant」を用意している。

 「iplant」のバーチャル農園では、購入した種の袋にあるIDを登録する(バーチャル農園上に種を蒔く)ことで、栽培中の野菜と同じ種類のバーチャル野菜をWeb上で育てられる。

 リアル農園の発育状況を、現場に設置されたWebカメラや管理人からの報告で確認し、その結果に合わせてユーザーがバーチャル野菜の「成長記録」で「発芽」などを設定していく仕組みだ。

 このほか、「iplant」のSNSでは、農園にインストラクターが来る日なども公開されている。なお、「BIGLOBEファーム」で「iplant」を開始するには、BIGLOBE ID(無料)とiplantユーザー登録(無料)が必要となる。

 「BIGLOBEファーム」の開園は2010年2月の予定だが、11月6日から先行予約受け付けを開始した。料金は、1区画7.5平方メートルが月額3980円、2区画15平方メートルが月額6480円。このほか、初期登録料金が1万500円で、2年目以降は更新料が年額1万500円。契約期間は基本1年で、その後は自動継続となる。

バーチャル野菜を育てるMyファーム成長記録を付ける。写真を投稿可能な日記も用意
農園全景。以前は雑草が生い茂った耕作放棄地だったが、土の入れ替えなども行い再生
作業の様子。体験中は風が強かった。2月の本格開始時、来園の際は防寒対策をしっかりしておきたい


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(野津 誠)

2009/11/19 06:00