米Google、新しいニュースの見せ方「Living Stories」の実験開始



「アフガニスタン戦争」についての「Living Stories」のページ

 米Googleは、ニュースの進展を把握しやすくするための新しい見せ方の実験「Living Stories」をGoogle Labsにて公開した。このプロジェクトは、米大手新聞社のNew York TimesおよびWashington Postの協力のもとで行われている。

 「Living Stories」のページでは、「アフガニスタン戦争」「米国医療保険改革」など、それぞれのテーマに応じて1つの固定URLが与えられる。関連するすべてのニュースはこのURLの下でまとめて表示される。

 画面最上部には、これまでのニュースの大まかな推移と、発生したニュースが時系列グラフで表示される。読者がすでに内容を知っている場合には、この部分を隠すことができる。

 その下のメイン画面には、最新ニュースが一覧で表示される。

 また、左欄では、ニュースのさまざまな側面をメニューで選択し、フィルタリングできる。例えば、「アフガニスタン戦争」のページでは、「世界の反応」「死傷者数」「社説、評論」「アフガニスタン選挙」「米国政策」「兵士派遣に関する議論」などの項目が表示されている。

 このようなニュースの見せ方を実現するために、Googleはエンジニアリング/ユーザーインターフェイスチームを両新聞社に派遣し、3社の協力のもとでユーザーインターフェイスを作り上げたという。

 現時点でこのプロジェクトは2社のみでの展開となっているが、将来的にはこのプロトタイプを拡大し、希望する新聞社が利用できるようにしたい考えだ。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/12/9 17:11