ユネスコとICANN、言語の多様性保全のため提携


 ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)とICANNは10日、言語の多様性を保全するために提携することで合意したと発表した。

 ユネスコは特に、国際化ドメイン名(IDN)の推進に関心を抱いている。ユネスコのIrina Bokova氏は、ICANNが国際化ドメイン名を推し進めていることを歓迎し、「すべての言語グループが、独自の潜在的能力を強化できるようにするためにも、インターネットは言語的に多様であるべきだ」と指摘している。

 これまでドメイン名は、ラテン文字アルファベットを用いて記述されてきたが、ICANNが進めているIDNでは、アラビア文字や漢字など、ラテン文字以外の文字を使用できるようにしている。

 今回の提携には、ユネスコの言語学専門家が、このIDNに関するプロセスを支援すること、ユネスコ加盟国に対して新しいIDNに関する情報提供を行うこと、他の国連関連機関にも関与を促すこと、新たにワーキンググループを設置し、発展途上国の完全な参加を支援することなどが含まれている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/12/11 11:42