北米消費者の携帯電話購入意向が大幅に増加、米調査結果


 米調査会社大手TNSは17日、米国とカナダで2010年に携帯電話の売行きが好調になる見込みとする調査結果を発表した。調査は2万7000人の消費者を対象に行われ、今後6カ月間に米国人の53%、カナダ人の55%が、携帯電話の購入意思を示した。これは、前年同期の米国24%、カナダ19%に比べて大幅に増加している。

 特に購入意思が強かったのはタッチスクリーン型携帯電話で、米国消費者の29%、カナダ消費者の28%が購入を希望している。また、フルキーボード携帯も人気があり、米国の23%、カナダの19%が購入意思を持っている。

 さらに、関連市場としてネットブックにも注目が集まっている。ノートPCの購入希望者は米国で19%、デスクトップPCは5%だったのに対し、ネットブックは19%が購入を希望している。一方、米国の27%、カナダの29%の消費者は、使用方法の難しさが新しい端末の利用を妨げていると考えている。

 調査結果について、TNSのシニアバイスプレジデントTom Buehrer氏は、「購入意思は過去にないほどの高いレベルにあり、前年から劇的に増加している。端末売上の増大とともに、コンテンツ販売とデータプランを通じて携帯電話会社の売上を増加させる仕組みを作る機会になるだろう」とコメントしている。

 また、TNSでは、携帯キャリアは今後、スマートフォンやネットブック、データ通信カードによるデータ通信量の増加に対応する必要もあるとの見解も示している。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/12/18 13:22