米Seesmicから50のSNSを同時アップデート可能に、米Ping.fm買収


Ping.fm

 Twitterクライアントで有名な米Seesmicは4日、近況アップデートサービスの米Ping.fmを買収したと発表した。買収金額などの詳細は明らかになっていない。

 Seesmicは、WebやWindows、Mac OS X、Android、BlackBerryプラットフォームに対し、Twitterクライアントを提供している。

 一方、Ping.fmは、50のSNSに対して、メールやSMS、チャットを使って近況アップデートを行えるサービスやAPIを提供している。例えば、Windows Live MessengerやGoogle Talkを使って近況アップデートが行える。

 SeesmicがPing.fmを買収することによって、Seesmicクライアントから、Twitterだけでなく、50のSNSに対して同時に近況アップデートを行えるようになる。また、アップデートの手段としてメールやSMS、チャットも利用できるようになる。

 Ping.fmがサポートしているサービスとしては、Twitter、Facebook、MySpace、Tumblr、LinkedIn、Blogger、FriendFeed、Wordpress.com、Delicious、Flickr、TypePadなどが含まれている。

 現在、Ping.fmには50万の登録会員がおり、1日20万件の近況アップデートを処理しているという。Seesmicによる買収によって、同社では1日100万件のアップデート達成を目標に据えている。

 買収により、Ping.fmの共同創業者であるAdam Duffy氏とSean McCullough氏はSeesmicの社員となり、Ping.fmの改良とSeesmicへの統合作業に取り組むことになる。

 また、Ping.fmのエンジェルインベスターであった伊藤穣一氏、Reid Hoffman氏、Mohamed Nanabhay氏を新たにSeesmicの株主/アドバイザーとして迎えることになった。Nanabhay氏はこれ以前からSeesmicの株主でもあった。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/1/5 11:58