2009年に検知した新種マルウェアが2500万種、過去20年分を上回る


 PandaLabsは、2009年に発生したセキュリティ脅威に関するレポートを発表した。新種のマルウェアは、過去最高となる2500万種に上ったという。同社が過去20年間で検知した新種マルウェアは合計1500万種。わずか1年間でその数を上回る新種マルウェアが作成されたとしている。

 2009年に検知したマルウェアの種類では、トロイの木馬が66%と最も多く、以下はアドウェアが17.62%、ウイルスが6.61%、スパイウェアが5.70%、ワームが3.42%と続いた。ウイルス対策ソフトを装った「偽セキュリティソフト」や、オンラインバンキングの口座情報などを盗むバンカートロイが多く出回ったという。

 マルウェアの流通経路としては、FacebookやTwitter、YouTubeなどのソーシャルネットワークが悪用されたほか、マルウェアを仕込んだページに誘導するために、検索結果の上位にこれらのサイトを表示させる「SEO攻撃」が活用されていたと説明している。

 このほか、メールのトラフィックのうち、92%がスパムとして確認されたと指摘。スパムメールでは主に、芸能人のスキャンダルや政治家の不名誉なビデオ、新型インフルエンザなどの時事問題やニュース記事を装い、ユーザーにメールを開かせようとする傾向が見られたとしている。


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(増田 覚)

2010/1/8 20:03