BIGLOBE、マルチ環境対応のリモートアクセスサービス「LogMeIn」


 NECビッグローブ株式会社(以下、BIGLOBE)は1月21日、外出先からインターネットを経由し、オフィスのPCをリモート操作できる「LogMeIn BIGLOBEリモートアクセスサービス」(以下、LogMeIn)を、同日より提供開始すると発表した。有償サービスのほか、無償で利用可能な「LogMeIn Free」も提供される。

 LogMeInは、米LogMeInが開発したリモートアクセスツールで、日本市場向けにBIGLOBEがローカライズを行っている。SaaS型で提供するため、ユーザー側でサーバーやネットワーク機器を新たに設置する必要はなく、複雑な設定も不要。Webブラウザを用いて、接続先のPC内にある資料を見たり、メールを確認したりできる。

 無償の「LogMeIn Free」では、リモートアクセス機能に限定して提供。BIGLOBEのLogMeIn Webサイトでアカウント登録し、専用ソフトをホストPC(アクセスを受ける側)へインストールするだけで準備が完了する。アクセスする側は、 BIGLOBEのLogMeIn Webサイトへログインし、操作したいPCを決定すれば、簡単にリモート操作が開始できるという。

 また有償版の「LogMeIn Pro2」では、無償版の機能に加え、リモート接続した端末同士でファイルやフォルダのコピー、移動、同期、共有が可能になる。さらに、複数ユーザー間で画面を共有し、ファイルの閲覧や編集作業を共同で行えるようにするほか、離れた場所にある端末の画像・資料データを手元のPCで印刷する「リモート印刷」機能も利用可能だ。

 価格は、ホストPC1台あたり995円/月、または5700円/年で、30日間ないし120分まで無償で利用できるトライアル版も用意された。なお、LogMeIn Pro2の利用にあたっては決済の必要上、BIGLOBE会員登録が必須になる。

  LogMeInの対応環境は、ホストPCがWindows 7/Vista/XP/2000/ME、Windows Server 2008/2003、Mac OS X 10.4.6以降。アクセスする側は、これらに加えてMac OS X 10.4以降、Windows Mobile 5/6/6.1、iPhone、iiPod touchで利用できるが、iPhoneとiPod touchはWebブラウザではなく、「LogMeIn Ignition for iPhone」というアプリケーションを利用する。

 BIGLOBEでは、今後3年間で120万台への無料サービスを提供し、サービスの利便性についての周知を図るとしており、それによって、10万台への有償版提供、3億円の売り上げを見込んでいる。


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(石井 一志)

2010/1/21 19:36