ソニー、PCオンラインゲームのアカウント情報2460万件なども漏えいの可能性


Sony Online Entertainmentのウェブサイト。今回の件についての会員向けの告知が掲載されている

 ソニー株式会社と株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は3日、米Sony Online Entertainment LLC(SOE)の顧客情報も漏えいした可能性があることが判明したと発表した。SOEは、PC向けオンラインゲームサービスを展開しているソニーグループの会社。

 漏えいした可能性があるのは、まず、SOEのアカウント情報が約2460万件。これには、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、性別、生年月日、ログインID、ハッシュ化されたパスワードが含まれる。

 さらに、2007年当時のデータベースから、会員のカード情報なども漏えいした可能性があるとしている。具体的には、米国以外に在住の会員の約1万2700件のクレジットカードまたはデビットカードの番号と有効期限(クレジットカードのセキュリティコードを除く)と、オーストリア、ドイツ、オランダ、スペインに在住の会員の約1万700件のダイレクトデビットカードの購入履歴に関する情報、口座番号、口座名義、氏名、住所。

 SOEが管理・運営しているシステムが4月16日から17日にかけて侵入を受け、顧客情報を違法に取得された可能性があることが、同社およびセキュリティ調査会社による調査の結果、米国時間5月1日(日本時間5月2日)に判明。個人情報を取得された可能性のある会員にはメールで通知しているという。また、自社サービスに関連する全サーバーを停止し、セキュリティシステムを再調査するるとともにアップグレードする作業を継続しているとしている。

 ソニーとSCEでは、SOEの利用者に対して謝罪し、利用者への今後の対応については地域ごとに詳細を案内するとしている。


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(永沢 茂)

2011/5/3 11:46