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フリーランスのITエンジニアやウェブデザイナー、9月から労災保険への特別加入が可能に

 ITエンジニアやウェブデザイナーなど、ITフリーランスの労災保険への特別加入が9月から認められることになった。

 フリーランスのITエンジニアやウェブデザイナーは企業に雇用されているわけではないため、労働者災害補償保険法により、これまでは労災保険の加入対象外とされてきた。一般社団法人ITフリーランス支援機構によると、これらに該当する人数は約17万6000人から25万6000人にも上るとされていたが、6月に行われた厚生労働省の労働政策審議会でこれらITフリーランスの労災保険への特別加入が9月から認められることになった。これによって、ITフリーランスの業務中のケガや病気が、労災保険による給付の対象となる。具体的な職種としては、省令改正案の概要には「情報処理システムの設計等の情報処理に係る作業」を行う者とのみ記されているが、審議会に提出されたITフリーランス支援機構の資料には、ITエンジニアやウェブデザイナーのほか、ITコンサルタント、データサイエンティストなどさまざまな職種が列挙されており、概ねこちらの範囲に沿ったものになるとみられる。