Wikipedia英語版、“ステマ”記事を投稿していた381のアカウントと210件の記事を削除

　Wikipedia英語版が、いわゆる“ステマ”的な意図を持ってWikipedia内の記事を編集していた381のアカウントと、210件の記事を削除したことをブログ上で明らかにし、海外のネット上で大きな話題になっている。Wikipediaの管理者向けの掲示板での説明によると、調査チームが投稿者のIPアドレスなどの情報をもとに調査を行った結果、多数のアカウントが同一のIPアドレスから中立的でない記事の投稿を行い、またそれらの記事が第三者によって改変された場合は元に戻すなど組織的な対応を行っていることが明らかになり、今回の措置に至ったとのこと。Wikipediaの恣意的な編集を有償で行う業者の存在はかねてから囁かれているが、今回断固とした対応を取ったことはユーザーからも歓迎の声が多い。日本版のWikipediaでも同様の対応が望まれるところだ。

◇Hundreds of “black hat” English Wikipedia accounts blocked following investigation（Wikimedia blog）
https://blog.wikimedia.org/2015/08/31/wikipedia-accounts-blocked-paid-advocacy/
◇Wikipedia:Administrators' noticeboard（Wikipedia）
https://en.wikipedia.org/w/index.php?title=Wikipedia:Administrators%27_noticeboard&oldid=678838796#Wikipedia:Long-term_abuse.2FOrangemoody