歩きスマホの影響？　二宮金次郎像、仕事を止めて本を読む座りポーズに変更される

　下野新聞が報じた、小学校への二宮尊徳（二宮金次郎）像の寄贈のニュースがネットで話題になっている。その理由は記事に掲載された尊徳像が、まきを背負って歩きながら読書するというお馴染みのポーズではなく、座った状態で読書をしているため。なんでも歩きスマホの危険性が指摘されるようになったことで、これらを配慮したポーズに変更したらしいのだが、仕事をしながら読書するという勤勉さの象徴だったポーズが、仕事をサボって本を読んでいるように見えてしまうことから、読者のツッコミが殺到しているというわけ。もっとも同じ話題を報じたJ-CASTニュースによると、まきを背負って歩きながら読書するポーズは実在のものではなく、コンセプトをわかりやすく伝えるための工夫だったとのことで、今回の件をきっかけにそうした事実が明らかになるのもなんとも皮肉だ。ちなみに2011年の時点で二宮尊徳像をイメージキャラクターに使用していたソニーの電子書籍ストア「Reader Store」は、すでに使用をやめている模様だ。

◇歩きながらは危険なので・・・金次郎も「座像」に　日光・南原小で除幕式（下野新聞「ＳＯＯＮ」）
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20160302/2251171
◇「二宮金次郎」が「歩きスマホ」を誘発する？　学校から撤去、「座って本読む」銅像も登場（J-CASTニュース）
http://www.j-cast.com/2016/03/02260188.html
◇紀伊國屋書店、ソニー「Reader」向けにも電子書籍の提供を開始（INTERNET Watch）
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20111020_485067.html