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by うるまでるび

やじうまWatch

噂あり、未確認情報ありのやじうまWatch。
リンク先の記事などがすでに消失していることもありますが、あらかじめご了承ください。

【2005/04/28】

■ ゴールデンウイーク限定! ペンギンのイベント情報
 以前からSuicaペンギンのフィギュアを製作していた、ブログ「スト印」のオーナー氏が25日に見事な作品を完成させていた。こんなすてきなペンギンをモニターで眺めて萌えているのもいいけれど、明日からはゴールデンウイークが始まるのだ。ネットにはなぜか多い、ペンギン好きの皆さんに、東京周辺限定になってしまって申し訳ないが、耳寄りな情報を3つほどお伝えしておこう。29日のみどりの日は、恩賜上野動物園の無料公開日にあたる。上野動物園には西園に小型の、東園には大型のペンギンがかなり豊富にいるので、生ペンギンを眺めたい人にお勧め。池袋のサンシャインシティではゴールデンウイーク限定で「ピングー ワイ!ワイ!ワンダーランド」を開催する。Webサイトにある割引券で100円引きになるのでお忘れなく。横浜中華街にある、よしもとおもしろ水族館では、「爆笑! ペンギン&芸人パレード」という謎のイベントがある。吉本の芸人とペンギンがどう絡むのか、筆者にはさっぱり想像できないが面白そうではある。

■ 目標は同時3冊発売! 室井佑月さんがトラックバック書籍化企画
 作家でテレビ番組のコメンテーターとしても有名な室井佑月さんのブログで、トラックバック企画が始まっている。トラックバックしてもらった記事で、書籍を作ろうというのだ。しかも、3冊を同時に発売するのが目標だ。3冊同時発売はネットコンテンツの書籍化としては前例のないことだろう。それぞれのテーマは、「不幸自慢」「愛する人への手紙」「秘密の自分」となる予定だ。200文字から2,000文字まで、原稿用紙で半分から5枚までの文章を書き、自分のブログに掲載した上、規定のページにトラックバックする。現在、「愛する人への手紙」のテーマで募集中だ。応募受け付けの特設ページには、室井さんが執筆したサンプルが掲載されているんだけれど、こんな熱烈な文章が目の前にあると、応募者が気後れしそうな気もします。



【2005/04/27】

■ ライブドア広報の乙部綾子さん、28日から着信ボイス配信決定
 最近、メディアに露出しまくりで、「芸能界入りの噂」と書かれた記事まで掲載されているライブドア広報グループの乙部綾子さん。ホリエモンに次ぐ、ライブドアの有力コンテンツとなっているわけだけれど、会社としてもここでもう一押しするようだ。ライブドアの携帯電話向けコンテンツの「ライブドアメロディ」(http://melody.m.livedoor.com/ 携帯電話専用サイト)で、28日午後から、なんと乙部さんの着信ボイスを配信する。どんな内容になるのかは不明だけれど、かなり気になる。ところで、ブログ「予定は未定であって決定ではない」の指摘によると、乙部さんのブログへのトラックバックで、ライブドアブログからのものに限って、全面的に拒否されてしまうらしい。実際、最近のトラックバックの履歴を眺めてみると、ライブドアブログからのトラックバックは一切ない。真偽は不明だが、本当ならば理由が気になるところ。

■ 「nintendogs」飼い主急増で、活躍する「すれちがい通信」機能
 ちまたでは、ニンテンドーDS用ゲーム「nintendogs」がかなりの人気を集めているらしい。念のために説明しておくと、NDSの中で、かなりリアルな犬を飼うことができるゲームだ。21日の発売後から、ネットのあちこちに「買った」「飼ってる」という話題を見かける。ソーシャル・ネットのmixiの中でもコミュニティができていて、会員数を急激に増やしている。nintendogsには「すれちがい通信」という機能がある。NDSを持ち歩いていると、nintendogs同士がすれ違いざまに勝手に通信して、それぞれの飼い犬が訪問しあう。最近は、東京あたりなら、かなり頻繁にすれちがえるらしい。飼い主が急増しているお陰なんだけれど、通信には電波を使うから、「TECHSIDE」では電車の中での携帯電話と同様の注意を促していた。



【2005/04/26】

■ 現代社会の縮図……お年寄りにはどんなときにも席を譲るべき?
 「近頃の若いもんは……」と、年配者が愚痴る文句だけれど、一説によればメソポタミア文明の遺跡からも似たような言葉が出てきたらしい。少なくとも、今のお年寄りが、みゆき族とかカミナリ族とかをやっていた頃にはすでに言われていたはずで、だから常に年長者の特権として口走ることが許される言葉なのだろう。ここで紹介するブログ記事は、25日の晩からネットで急速に話題になったものだ。座席がほぼ埋まっている電車の中で、座りたい60歳代の3人が、若者たちに「最近の若い者は年寄りを立たせても平気なんだから」とこれ見よがしに言ったことが発端になっている出来事を紹介している。記事に関してコメントがたくさん投稿されていて、考えさせられます。

■ Google Mapsを改造して作った、ニューヨーク地下鉄地図が登場
 やり始めると一晩中でもいじり倒したくなる、中毒性の高い地図サイト「GoogleMaps」。地図や衛星写真をスムーズな操作性で表示するために、Ajaxという、高度な技術を取り入れているようだ。ソースコードの中に組み込まれたスクリプトが、機能を実現する仕組みのかなりの部分を担っている。だから、このソースコードの部分をいじると、Google Mapsを応用した新しいコンテンツが生まれてしまうのだ。ブログ「Going My Way」「NYC Subway Station Map」というコンテンツを紹介していた。ここでは、ニューヨークの地下鉄地図をすっかりGoogle Mapsに載せてしまっている。Webブラウザでスクリプトが盛大に動いているためか、操作の軽快さは本家に比べてだいぶ劣ってしまっているのがちょっと残念だけれど、実用性は十分だろう。



【2005/04/25】

■ 新ローマ教皇が、言語に合わせて6種類用意したメールアドレス
 新しいローマ教皇のベネディクト16世が24日、就任ミサを行なった。ちなみに、各メディアでは「ローマ法王」となっているけれど、カトリック中央協議会のWebサイトによれば、日本のカトリック教会では1981年から呼称を「教皇」と統一しているそうだ。さて、CNNに、教皇が6カ国語に対応したメールアドレスを用意した、との記事。メールアドレスの「.va」のccTLDが物珍しくて面白い。それ以上に、それぞれ何となく似ていて、どことなく違うアカウント名に筆者は興味をそそられた。よく眺めてみると、それぞれ英語、ドイツ語、イタリア語など、それぞれの言語の綴りになっているのだった。メールアドレスを言語ごとに分けるのは、対応する担当者が違うためか、と思っていたんだけれど、それだけではなかったわけだ。なるほどねぇ……。

■ 中国のフィルタリング事情を、中国のホテルからレポート
 このところ、いろいろと注目を集める中国のインターネット事情。もっとも、中国のインターネットが野放し状態というわけではなく、中国内からのWebサイトへのアクセス制限に関しては非常に厳密に運用されているようだ。さくらインターネットの田中邦裕COOが、自身のブログに出張先の中国から22日に投稿した記事に詳しく書かれている。アクセス系の事業者はパケットのフィルター装置を設置して、国家安全局の職員が操作できるようにしなければならないそうだ。しかも、海外と接続しているのは国営企業の2社に絞られているそうだから、国外のサーバーへのアクセス制限は完璧だろう。中国ではインターネットでも独特な技術が蓄積されているようだ。



【2005/04/22】

■ 爆笑! 自称ハッカー26歳の、おもしろチャットログ
 自分で「ハッカー」と名乗る人物は、物笑いの種となりやすい。本来は「天才的プログラマー」の意味だから、「俺は天才だ」という、とてもイヤな奴なのだ。また、「サーバーに不正侵入する、ネット技術に長けた悪人」という、世間で使われがちな用法でも、相当な腕を持ってなければ、ハッカーを名乗るには情けない。ところが、誰でも簡単に不正侵入者になれるソフトウェアがネットに出回っているので、初心者でも簡単に「ハッカー」を気取れてしまうのだ。このところ、全世界に広まっているテキストがある。それはドイツ語の、チャットのログだ。26歳で「ハッカー」を自称する人物が、他の参加者に因縁をつけるところから始まる。自称ハッカーは、因縁をつけた人のマシンをクラックしようとするのだけれど、そのたびに自分がチャットから落ちてしまうのだった。それはなぜか? 日本語訳は、ブログ「Matzにっき」にあって、あちこちから猛烈な勢いでリンクされまくり、日本でもウケまくっている。

■ 工場好きにはたまらない、巨大工場の写真満載の「工場ブログ」
 大きな工場は、美しい。今は「汚染」や「公害」のイメージがついて回るから、一般にはあまり良い印象を持たれないかもしれない。でも、コンビナートに密集して張り巡らされたダクト群や、巨大な溶鉱炉、高い煙突や規則的に配置された屋根に、どこかの製造ラインから発生した白い煙が漂っていたりすると、筆者は鳥肌が立つほど感動してしまうのだ。ブログ「面白いサイトを見つけたよ。」で、工場のそんな美しい姿を集めたはてなダイアリー「工場ブログ」を紹介していた。掲載されている数多い写真の中でも、特に巨大コンビナートの夜景は圧巻。複雑な構造物の中では、何が作られているのか傍目からはわからない。そんな謎の人工物の直線が混乱気味に立ち並ぶ姿を、無数の照明がぼんやりと浮かび上がらせる。これはたまりません。



【2005/04/21】

■ なんのためにあるの? 謎の巨大地上絵が「Google Maps」に
 「Google Maps」を見始めると、ついつい延々と見続けてしまう。地図好き、地理好きの人ならなおさらだろう。広大なアメリカ大陸には、未開発の土地がたくさんあることも一目でよくわかる。これならまだまだ新発見できそうな気がする。「X51.ORG」によると、人工的に作られたらしい不可解な地上絵が、Google Mapsの中で見つかっているそうだ。リンクをたどって見てみると、まっすぐな直線や、見事な円で構成された幾何学模様がいくつか確認できる。どれも縮尺から考えると、相当巨大だ。誰がどういうつもりで作ったのかよくわからないのが恐ろしい。日本でなら、さっそく話題になりそうだけれどなぁ。

■ 投稿したコメントがQRコードになる、2ちゃんねる風の掲示板
 ものすごい勢いで利用が拡大しているQRコード。携帯電話に読み取り機能が搭載されるようになってから、街で見かけるポスターや看板などにQRコードが掲載されるのも当たり前のことになってきた。一般化してくると、思いもつかなかったところでQRコードが使われるようになる。ブログ「BBNews editors」で、QRコード専門掲示板サービス「BBS.QRCODE.JP」を紹介していた。一見、2ちゃんねる風の掲示板なんだけれど、コメントの投稿は全部、QRコードに変換されるのだ。QRコード対応の携帯電話や、QRコードを読み取るソフトウェアでデコードしてみるまで、なにが出てくるかわからないところが、びっくり箱を開けるような気分にさせられる。手間を掛けてデコードして「テストテストテスト」しか書いてないことがわかると猛烈にガッカリしてしまうわけだけれど。



【2005/04/20】

■ mixiで「はまち」大漁! Webサイトの脆弱性を突いたイタズラ
 19日の夕方頃から、ソーシャルネットワーク「mixi」ユーザーの日記に「ぼくはまちちゃん!」というタイトルの投稿が続出していた。その日記を開いてみると、本文には「こんにちはこんにちは!!」と書いてあり、あるユーザーの日記へのリンクが張ってある。mixiでは時折、大勢のユーザーが大挙して同じことを行なう、モブ・イベントのような「祭り」が流行ることがあるので、それかなと筆者は思っていたんだけれど、今回は違った。あるユーザーが、リンクをクリックしただけで日記に「ぼくはまちちゃん!」が投稿されるイタズラを仕掛けていたのだった。1人のユーザーが引っかかると、その「はまちちゃん」日記を開いた別のユーザーがリンクをクリックするから、ウイルスのように増殖していく。はてなダイアリー「おれはおまえのパパじゃない」によれば、19日12時から17時までの間に、400人以上のユーザーの日記に「はまちちゃん」が現れたようだ。mixi運営側では対策を取っているようで小康状態が続いているが、「はまちちゃん」のバージョンも上がり、20日昼までに3版目となっている。

■ 特撮ドラマ「ウルトラQ」を題材に、あの「荻窪東宝」が自主製作
 1960年代に製作された、ゴージャスな雰囲気満点の東宝映画のファンサイトとして知られる「荻窪東宝」。このサイトのオーナー氏が、半年ほど前から30分もののドラマを自主製作し、4日に完成したそうだ。タイトルは、昭和40年代に放送された名作「ウルトラQ」。オリジナルが製作されたのは28回分で、その29回目という設定だ。約30分のQuickTimeムービーで公開されている。映像はモノクロで、昭和の高度成長期に作られた映像作品独特の、あの雰囲気を完璧に再現。低ビットレートでエンコードされているため、ブロックノイズ出まくりで、はっきり言ってひどい画質なんだけれど、この作品に限ってはそれが妙な味になっていて、魅力を増しているような気がする。いやあ、良いモノを拝見させて頂きました。



【2005/04/19】

■ 全米の衛星写真が見られる「Google Maps」を活用するリンク集
 米国の地図と衛星写真を提供するサービス「Google Maps」は面白い。米国内ならどこでも、マウス操作で詳細な地図と写真が見られる。拡大すれば、1軒の家までクリアに確認できてしまうから、「まるで鳥になったみたい!」と使い古した比喩しか浮かばなくなる。もっとも、米国の地理なんか全く詳しくないから、よほどの大都市以外では手に余ってしまう。「Interesting Google Satellite Maps」というWebページを知った。米国内の有名な場所をGoogle Mapsで一瞬に表示できるリンク集だ。ホワイトハウスやラスベガス、世界一のお金持ちの邸宅、JFKなどの国際空港、ディズニーランドや映画スタジオなどなど。大手IT系企業の本社もあった。画面左上のフェーダーをぐぐっと下げると、縮尺が一気に上がって、米国のどのあたりを見ていたのかがたちどころにわかるのも楽しいところだ。

■ 「雨上がり決死隊」に続くか? 吉本若手芸能人のブログ
 吉本興業の「雨上がり決死隊」がブログを開設した。有名人がブログを開設するのも珍しいことではなくなったけれど、今、売れまくっている宮迫・蛍原の2人がマネージャーと一緒に、直々に更新するような気配があるのでちょっと驚く。彼らのような中堅や、もっと大御所の芸能人はともかく、若手の芸人さんが自主的にブログを始める例はかなり多いようだ。「吉本興業社員 小川 ブログ」では、「なかやまきんにくん」もまもなくブログを始める、という社内の噂を載せていた。ブログでネタを披露する若手もいるらしい。この方面、今後も活発になりそうな気配だ。



【2005/04/18】

■ フジテレビとの和解を受けたライブドアの一発ギャグ
 フジテレビとの和解記者会見に合わせて、ライブドアがトップページで一発ネタを披露。面白いかどうかは見た方の判断におまかせするとして、話のネタに見ておくことをおすすめします。
 なお、18日21:00現在、通常のページに戻っているのを確認しました。やはり時間限定のお楽しみだったようです。ということで、キャプチャー画像を追加。
フジテレビのキャンペーン「きっかけはフジテレビ」をパロディ化したGIFアニメが… ちなみに、ホリエモンが着ている服は、記者会見の席上で着ていたもの

(編集部)

■ アインシュタインの「奇跡の年」から100年記念「光のリレー」
 まもなく「WP2005_Enlightening」と題したイベントが始まる。「光のリレー」を世界一周させるというものだ。アインシュタインが5つの画期的な論文を発表した「奇跡の年」1905年から100年、そして没後50年を記念して、世界中で行なわれる行事「世界物理年」の一環だ。参加者は指定された時刻に2分間だけ、光を消す。これは、サイトの説明によれば、現代物理学が世界に及ぼした「光」と「影」を表わしているようだ。アインシュタインが没した地である米国プリンストンで現地時間18日3時45分(日本時間では18日17時45分)から始まり、光ファイバを使って海を越えたりもしつつ、リレーは丸一日を掛けて世界をまわる。日本を通過するのは、20時から21時頃だ。サイトから登録すれば、誰でも参加できる。筆者が指定されたのは20時18分だった。参加者が多ければ、ひょっとすると光が暗くなる様子が衛星からの画像で確認することができるかもしれない。

■ 奈良の噂の彼女、CDラジカセのプレイリストが判明していた
 「ひっこーし、ひっこーし」で有名になった、あの奈良の彼女。2ちゃんねるやブログでは彼女の話題でしばらく持ちきりだった。彼女の発言を素材にした作品はやはり、この週末に大量に出現することになった。彼女が大音量のCDラジカセでどんな曲を流していたのかも、ネットの皆さんの努力で判明しているようだ。ブログ「OTO-NETA」では、試聴可能なサイトへのリンク付きで、プレイリストを公開中だ。「パンク、ミクスチャー、HR、R&B、4つ打ち、ヒップホップなんでもありのツワモノ」との評がついている。



【2005/04/15】

■ 「メガスター」が我が家にも! 高性能家庭用プラネタリウム発売
 不夜城・東京には星空はない、と筆者がいうまでもないんだけれど、筆者の住む埼玉の片田舎でだって夜が明るくなり、最近は東京と似たようなものになってしまった。ああ星、手が届くように見える一面の星空をおうちでもみたい! とお考えのあなたにビッグニュース。あの驚異的高性能のプラネタリウム「メガスター」の製作者、大平貴之さんが、セガトイズと組んで、小型の家庭用光学式プラネタリウム「HOMESTAR(仮称)」を発売するそうだ。約1万個の星を投影できる超高性能でありながら、価格はなんと20,790円。これなら一家に1台、いや1部屋に1台、リビングや子供部屋、玄関、トイレ、押入などに設置しまくり、家中をリアルな星だらけにできる。7月に発売予定で、アマゾンで予約受付中だ。

■ 聖地アキバでも実施された、映画「電車男」のロケ撮影
 2004年5月に、当コーナーで「電車男」を紹介した時に、筆者は今のこんな盛り上がりは想像できなかった。書籍は発行部数50万部を超え、「あれは創作だ」と批判的に扱う書籍も出現し、またネットコンテンツの書籍化ブームなんてものも起こって、「電車男」は今やすっかり社会現象だ。そしてとうとう映画化される。6月の公開に向けて現在撮影中で、照明を担当している会社「光影舎」のブログでは、現場の様子を伝えている。14日からは、聖地アキバでのロケーションが始まったそうだ。目撃情報がこれからネットに出てくるか?



【2005/04/14】

■ 近所を引っ越しさせたかった奈良の騒音女、ネットでコンテンツ化
 11日に、大音量にしたCDラジカセで音楽を2年4カ月もの間鳴らし続けた、奈良県の女性が逮捕された。かなり以前に起こったいざこざを根に持って、近所を追い出そうと思ったらしい。筆者はたまたまテレビのワイドショーで彼女の映像を見かけた。自作のメロディをつけて「ひっこーし、ひっこーし、さっさとひっこーしっ」と歌い叫びながら、握りしめた布団叩きで毛布をひっ叩く姿は強烈だった。こりゃネットでアイドルになるな、と思ったら、予想は当たった。たちどころに音楽が作られ、MP3ファイルであっという間に広まった。さらに、フラッシュムービーや着ボイスにもなった。現物は、こういうネタなら得意のブログ「ザイーガ」にある。あの「ムネオハウス」みたいに盛り上がることになるのか?

■ MSX1台のみで全20曲が演奏されたCD「MSX TYPHOON」まもなく発売
 1983年に発表された統一規格8ビットパソコン「MSX」は、マシンの製造が終わってからもう10年以上経つ。でも、今でも時々、関連する新しいニュースが飛び込んでくるから面白い。「CDJournal.com」によると、MSXのみで制作されたCDがまもなく発売されるそうだ。araki kentaさんのアルバム「MSX TYPHOON」で、発売は4月20日。発売元のレーベル「360'records」の公式サイトによれば、収録されている全20曲を通して、MSX1台のみを使って演奏したようだ。arakiさんは、MSXを使ったライブを全国で展開しているそうで、そちらのほうも興味深い。



【2005/04/13】

■ 容貌ゆえに「死んだことにした」と結婚式出席を拒否される男性
 最近、6kgちょっとのダイエットに成功して、昔に買ったエドウィンのジーンズがはけるようになって喜んでいる筆者。ケミカルウォッシュだから部屋着にしか使えないけれど、ちょっと得した気分だ。筆者ならその程度なんだけれど、もっとスリムで美しい人は、もっと得をする。CNNによれば、米国での調査で、見た目が普通の人より時給で5%多い報酬を受け取っていることがわかったそうだ。反対に、それほどでもない人は、見た目が普通の人よりも9%も少ない。なんとも理不尽な損だ。はてなダイアリー「天漢日乗」には、とても悲惨な例が挙げられていた。ある男性が容貌を理由に、妹の結婚式で「相手には兄は死んだことにしてある」と出席を拒まれたことを告白していた。すったもんだのあげく、彼は分籍して家族の戸籍から名前を抜いてしまうのだった。ソースが2ちゃんねるだから、このエピソードは創作の可能性もあるのだけれど、ここまでひどいとむしろ創作であって欲しいと思う。

■ ファミコンゲームのBGMを、集団で物まねして再現する動画
 ゴスペラーズの成功以来、ここ数年はアカペラグループの曲を耳にすることが多い。鍛え上げられた発声で、むちゃくちゃ安定した音程を聞くと、心が癒されてくる。人間の声でここまでできるのかと感心してしまう。楽器を口まねすることを、日本の古い言葉では「口三味線」という。テレビドラマのテーマ曲などによくある、歌がないインストだけの曲をどうしても歌いたくなった子供がよく繰り出す手段だ。大人がやるとちょっと恥ずかしいんだけれど、それを敢えて大人数で真剣に実行した人たちがいる。「小太郎ぶろぐ」で懐かしいファミコンのゲームのBGMを、米国人らしい10人ほどの男女が口三味線でマネしている動画が紹介されていた。どこかの講堂で撮影されたものらしい。ゲームキャラクターの動きまで見事に再現して、会場は受けまくりだ。



【2005/04/12】

■ ゲーム機「PSP」は、青空文庫を表示させてもなかなか優秀
 「aozora blog」で、携帯型ゲーム機「PSP」を使って、無料の電子書籍サイト「青空文庫」を表示させる様子を記事にしていた。PSPでWebサイトを表示させる方法は、ブログ「林檎はいかかですか?」で解説している。ゲームソフト「WIPEOUT PURE」と、工夫を加えたDNSサーバーを組み合わせる方法で、最近、ネットのあちこちで話題になっていたものだ。肝心な、青空文庫の表示品質だけれど、あのサイズにしてはかなり読みやすそうだ。さすが、表示にこだわったマシンだけある。もっともこのままでは、本気で使い始めたら、メーカーが想定していない利用法だけにいろいろと問題は出てくるだろうけれど、テキストビューワーとしての応用にちょっと期待してしまうな。

■ 対象年齢36歳から……パックマンの貯金箱が500円玉対応で復刻
 あちこちのブログで、むちゃくちゃ懐かしいおもちゃが紹介されていた。パックマンの貯金箱だ。このおもちゃは、カエル風の本体に長い腕がついている。腕の先の手のひらに当たる部分に硬貨を載せる。そうしてぐっと押し下げて手を離すと、カエルの口がパクンと開いて、硬貨を食べてしまうのだ。ものすごく昔、1970年代に流行したおもちゃで、筆者も子供の頃にひとつ、持っていたような気がする。あの当時は存在しなかった、500円硬貨にも復刻版は対応しているようだ。アマゾンでは値段も500円。ほかのものを買うついでに、送料無料にするために買ってしまいそうだ。25日から発売。



【2005/04/11】

■ 注目のプレゼン技法「高橋メソッド」を超簡単に実現するツール
 プログラム言語Rubyのユーザー会「日本Rubyの会」の高橋征義さんが、OSC2005で行なったプレゼンテーションが巷で話題になっている。定番の「PowerPoint」を使わずにWebブラウザだけで、シンプルな文章をめいっぱい大きな文字で見せる技法が聴衆にインパクトを与えたようだ。「高橋メソッド」と名付けられている。高橋メソッドを高橋メソッドによってわかりやすく紹介したサイトを読み進むとなぜだか笑ってしまう。不思議な魅力のある技法だ。コンテンツは、画像として巨大な文字を作成して、HTMLでWebページにするだけだから簡単に作れるのだけれど、ブログ「最速インターフェース研究会」のオーナー氏が、さらに簡単に高橋メソッドのコンテンツを作るツールを公開している。Webページのテキストボックスに文章を入力するだけで、巨大な文字が表示できるのだ。それにしても、文字を大きくするだけで、なんでこんなに楽しくなるのかは謎だ。

■ 過激な反日デモが頻発している中国で、出回るチェーンメール
 中国各地ではこのところ、激しい反日デモが巻き起こっている。asahi.comによれば、北京では10日からは収まっているようだけれど、上海・広州・深センなど地方の大都市では日系の店舗が群衆から襲われ、被害を受けているそうだ。相当な大人数が集まっているようなんだけれど、それにはネットでの情報が大きく作用しているらしい。「萬晩報」に、中国で出回っているというチェーンメールの1つが翻訳されて公開されていた。5月中の1カ月間、日本製品を買わないように、このメールの受信者に勧める内容だ。不買運動を「戦争」と見立てているのが目を引く。また、このメールを20人に転送することを勧めていて、チェーン化することを最初から意図した文面になっている。



【2005/04/08】

■ 有名地図ソフトに、謎のピンポイント「和食コーナー」があった
 筑波大学一の有名人といえば、今は、筑波大の学生で、SoftEtherの開発者であり、ソフトイーサ株式会社の社長でもある登大遊さんだろう。登さんのはてなダイアリーには筑波大学関係のネタが頻繁に登場するのだけれど、7日付の日記にも登さんが愛用している地図ソフト「ゼンリン電子地図帳」には、筑波大のある建物になぜか「筑波大学第三学群和食コーナー」とあるそうだ。「筑波大学第三学群」までならわかるが、なぜ、妙に細かくピンポイントに「和食コーナー」まで付けてあるのかは謎だ。単なる間違いなのか、製作上の意図があるのか。たぶんほかにも、似たような奇妙なポイント名がこのソフトの中にあるのだろう。ユーザーの方は調べてみてはどうだろうか。

■ 謎の巨大コンツェルン「株式会社 月極駐車場」公式Webサイト
 狂乱のエイプリルフールから1週間経った。日本のネット業界大手のサービスが力をめいっぱい注ぎ込んで作るコンテンツは、どれもトロトロに濃かった。それからはネットに濃厚な冗談が深く立ちこめたままで、やや視界が悪い1週間だったのだけれど、このごろになってようやく晴れ間が見えてきた。すると、小品でもきらりと光るWebサイトがあるのに気がつく。あまり知られていないことだけれど、「株式会社 月極駐車場」は全国に無数にある駐車場を経営する会社だ。「月極駐車場」の看板が日本中のあちこちにあるのはご存じの通り。読みは「げっきょくちゅうしゃじょう」だ。巨大企業グループだけに、社長の活躍もワールドワイドで、ハリウッド映画出演も果たしている。世界に羽ばたく、月極駐車場。



【2005/04/07】

■ いらなくなったドメイン名のリサイクルを無料で仲介する
 ドメイン名の取得費用は、以前は結構な金額だったけれど、年々下がっていて、今では、.comや.netあたりなら、喫茶店でケーキセットを頼むぐらいの負担で済むようになった。あんまり気楽に登録できるものだから、押さえておいて使ってないドメイン名をたくさん抱えている人もかなりいる。ヤフオクに出品して売れるほど価値があるものばかりじゃないだろうし、とはいえ期限が来るまで無駄に放置するのはちょっともったいない。そんな人にお勧めなサービスが「ごみ箱」「ドミ箱」だ。ドメイン名の交換を全自動で、無料で仲介してくれるのだ。万が一、同じドメイン名を複数の人が欲しがった場合は、抽選になる。お金の受け渡しは、なし。無料での譲渡が基本だ。「ドミ箱」の方が利用が活発だけれど、利用できるのはVALUE DOMAINのユーザーのみということで残念だ。

■ mixi内で流行のリスト「人生の経験値」の広まり具合を示す値
 ネットの中では、ブログや掲示板にコピー&ペーストされてあっという間に広まる情報がたまにある。ソーシャルネットワーキングサービスの「mixi」では、「人生の経験値」が流行し始めている。「入院」「結婚」「フーゾク」「海外旅行」など、誰もが出会いそうで比較的重大な出来事が115種あげられているリストで、経験しているかどうかで「経験値」を自覚するというもの。ブログ「insomnia days」によれば、もともとは穂村弘さんのエッセイ集「世界音痴」が原典らしい。mixiには、公開している日記を対象にした検索機能が追加されている。そこで、リストの中で特徴的な「エスカレーターを逆走」で調べてみると1,300以上のヒットがあった。しかも急ピッチで件数が増えていて、mixi内での流行具合が手に取るようにわかる。



【2005/04/06】

■ どんな問い合わせにも淡々と答える「白石さん」をみんな大好き
 ネットでは日々、大量の文章が生まれては消えていく。そのほとんどはテキストコードだ。しかし、手書きで書いた文章を、画像で掲載する例もある。読みにくいからあまり歓迎されないのが普通なんだけれど、手書きの文章だけで、人気を集めている人がいる。「白石さん」という、某大学の生協で問い合わせの窓口係となっている職員の女性だ。ネットで画像として出回っているのは、その大学のどこかの掲示板に貼ってある「ひとことカード」。学生が質問を書き、白石さんがまじめに答えている。どんな質問にも立て板に水で、答えてしまうところがたまらない魅力だ。最近では白石さんもネットでの人気をご存じのようで、「このように話題にして頂けるのはありがたい事ですよね」と、やっぱり「ひとことカード」に書いていた。

■ iPod shuffleを貼り付けられるTシャツ「iShirt」が登場!
 そのままでも十分かわいいiPodだけれど、何かくっつければもっとかわいくなる。そんなことで続々と登場するiPod関連グッズ。ブログ「iPod情報局」で、面白いアイディアの製品を紹介していた。iPod shuffleを貼り付けられるTシャツだ。黒地に、胸に白で大きく「iShirt」と印刷してある。その「i」の縦線部分に磁石が仕込んであって、iPod shuffleを吸い付けられるようになっているようだ。かっこよすぎ。これなら思う存分、iPod shuffleを見せびらかしながら歩ける。



【2005/04/05】

■ プロ棋士界のアイドル「ハッシー」がデイリーポータルZに登場
 NHK教育テレビの「NHK杯テレビ将棋トーナメント」という番組は、熱心に視聴するのはよほどの将棋好きだけだろう。ところが去年の暮れあたり、が然ネットで注目されたのだった。金髪に染めたアフロの棋士、当時4段の橋本崇載さんが登場したからだ。服装は紫のYシャツだったりする上、手を読む時には苦虫を口いっぱいにほおばって咀嚼したような表情をする。棋士のイメージを覆す、なんというか、正直言って恐い人っぽい印象なのだ。こんな奇特なキャラクターを2ちゃんねらーの皆さんが放っておく訳はない。たちどころに「ハッシー」とニックネームが付いて、コラージュ画像が量産され、ゴリラやら武士やら石像やら、いろんなものに変身していた。そんなハッシーが、なぜか「デイリーポータルZ」の特集ページに登場している。インタビューによると、現在は5段になっているそうだ。あの特別な格好も「将棋に興味を持つきっかけになれば」と始めたそうで、まさに意図通りの効果があったわけ だ。

■ 数多くのブログが感想を載せた、忘れようにも忘れられない映画
 3月19日から公開中の映画「エターナル・サンシャイン」。アカデミー脚本賞を受賞しているだけあって、時間軸はねじ曲がり、現実と空想が入り交じった複雑怪奇な構成となっていても、ちゃんと観客に感動を伝えてくれる。「マスク」で見せたあの明るく派手なキャラクターが魅力のジム・キャリーがめいっぱい抑えた演技をしていて、逆にケイト・ウィンスレットが明瞭な性格の女の子を演じているのも面白い。筆者は公開直後に観たのだけれど、そのあとどうにも気になってしまい、この週末にまたシネコンに行ってしまったほどだ。この映画が気になる人は筆者だけではないようで、感想を掲載しているブログが非常に多い。ストーリーの基本は恋愛ものなんだけれど、CMから受ける「明るく楽しい」印象はあんまりないから、「期待はずれだった」とか「感動できなかった」なんて感想も、特に女性に多かった。主人公の、30歳代へなちょこ男に感情移入できそうな男子こそ、是非観るべし。



【2005/04/04】

■ あの「ミカンせいじん」がテレビで復活! 新番組に30秒登場
 フジテレビが1992年から1年半放送していた伝説のテレビ番組「ウゴウゴルーガ」。この番組からは人気キャラクターが数多く誕生した。その中でもひときわ人気があった、あの「ミカンせいじん」がテレビでさりげなく復活するのだ。今日4日からフジテレビで始まる新番組「ガチャガチャポン」の中で、「ミカンせいじんの30秒学習」というコーナーが登場している。この番組のプロデューサー、福原伸治さんはかつて「ウゴウゴルーガ」でチーフディレクターだった人だ。「ガチャガチャポン」は、サイトの説明によれば「ローティーン向け教育番組」らしいから、ミカンせいじん登場以外のシーンでも、ウゴルーテイストが感じられる番組になっているんだろう。地上波の第1回の放送にはもう間に合わないが、BSフジでも金曜日の夜7時30分から放送予定で、日曜日朝7時30分には再放送もある。東京圏以外の地域ではこちらをチェックだ。

■ 春の新ジャガイモで作る、東郷平八郎元帥発祥の「肉ジャガ」
 そろそろ春の新ジャガイモが出回る時期になった。そのせいなのか、筆者がいつも通りネットを徘徊していると、この週末、「肉ジャガ」の話題にぶち当たることが非常に多かった。日本の食卓では基本中の基本の料理だけれど、ネット情報によれば、歴史はそれほど古くはないらしい。日露戦争でバルチック艦隊を破り、その後国民的英雄となった東郷平八郎元帥のちょっとしたわがままが、肉ジャガの誕生に関わっているそうだ。東郷元帥が若い頃、留学先の英国で食べたビーフシチューの味を思い出し、海軍の部下の料理長に調理を命じたそうだ。洋食を知らない料理長が悪戦苦闘した結果、生まれたのが「肉ジャガ」だったらしい。海上自衛隊には、伝統のレシピが残っているそうだ。調理は7ステップに標準化されていて、材料さえそろえば34分で完成できる。お酒とかだし汁とか入れたくなるけれど、こんな肉ジャガも一度ぐらいはいいかもしれない。



【2005/04/01】

■ 社長ブログはもう古い!? これからは社長ポッドキャスティング
 企業のトップ自らがブログを書く「社長ブログ」。2004年の今頃、ニフティの古河社長が始めて以来流行して、今も増え続けているようだ。社会的な成功者といえる人物の普段の生活がかいま見えて、どの社長ブログもとても興味深い内容になっている。もっとも、経営者として有能だからといって、文章を書くのが上手な社長ばかりではないし、そもそも多忙を極めていれば執筆に時間を割くのは難しい。中にはゴーストライターに依頼してブログに投稿している、なんて社長もいるようだ。ブログ「Podcast Now!」で、最近流行し始めている、ポッドキャスティングを手がけている社長を紹介していた。デジパの桐谷晃司社長で、3月28日の開始からすでに更新4回と、非常にハイペースの公開だ。文章とはまた違い、社長独特の空気感がダイレクトに伝わってくる感じがする。

■ 旧ソ連首都への建設構想があった、超巨大建築物のパース図集
 社会主義国家といえば、巨大建築がつきものだ。国家の象徴として必要とされれば、採算が合うかどうかは無視されがちだから、国力と比較すれば過剰に豪壮な建造物が作られている。ブログ「サイコドクターぶらり旅」の紹介によると、社会主義の本家、旧ソ連(やたら懐かしい名前だ)でその昔、モスクワでの建設を検討していたという、建築物のパース図が公開されている。1930年代から1950年代に、モスクワを社会主義国家の手本となる首都にするという目標の下に、建設が計画されたようだ。これ以上はないほどの巨大さで、一目見て全身に鳥肌が立つほどのスケール感がある。いったいこれを作り上げるのにどれだけの費用と時間がかかるんだろうか。そもそも当時の技術で建設が可能だったんだろうか。結局、これらの建築物は実現されることなく、絵空事で終わってしまったのだけれど、巨大建築マニアとしては残念な限りだ。ひとつぐらいは本当に作って欲しかった。


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