【2007/05/24】
■ 1人から繰り返し意見を聞かされると、多数派意見だと思いこむ
ナチスの宣伝大臣ゲッベルスが「嘘も100回繰り返せば真実になる」と言ったとされている。この言葉をほんとうにゲッベルスが言ったかどうかはわからないけれど、当時のナチスがそれぐらい繰り返し広報しまくり、世論を醸成していたのは確かだ。そしてその結果は、皆さんご存じの通りだ。だいぶ以前の当欄で、2ちゃんねるに繰り返しコピペされていた、いわゆる「福島瑞穂の迷言」はねつ造だったと取り上げたことがあった。繰り返されるうちに真実のように信じられてしまったものだけれど、それでもいまも「迷言」のコピペは繰り返されていて、そのたびに当欄へのリンクを活用していただいているようだ。「POLAR BEAR BLOG」でたいへん興味深い研究結果を取り上げていた。1人から繰り返し同じ意見を聞かされると、3人から聞いた意見と同じように多数派の意見だと感じるらしいのだ。つまり、熱心な扇動家が1人、繰り返し同じことをしゃべっていると、聞いたほうはそれが世論であるかのように感じてしまうらしい。ネットではさらに、発信者が不明のことが多いわけだし、だまされないようにどうぞご注意を。
めたるまん(山崎一幸)
■ 従量課金のススメ……常時大量データ転送時代に適した方法?
いまやネットの常時接続は、まったく当たり前になってしまった。ほんのちょっと前までダイヤルアップ接続で、電話代と、1分10円のISPへの時間課金を気にしつつ、あわてながらWebを見ていたのがウソのようだ。いまではADSLやFTTHはもちろん、モバイルでもお手頃な上限料金が設定されているのだから、天国のようなものだ。そんな状況に逆行するような意見が「Rauru Blog」にあって目をひいた。従量課金のススメだ。動画配信やP2Pなどで、接続回線の帯域幅めいっぱいを常に使い続けるようになったいま、ヘビーユーザーのデータ量を制限するより、データ量のぶんだけ料金を支払うようにしたらどうか、という受益者負担化の提言だ。これからも快適にネットを使い続けるためには、ひょっとするとこんな方針転換が必要か?
めたるまん(山崎一幸)
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