【2007/08/28】
■ WikipediaのIPユーザーの素性がわかる「WikiScanner」日本語版
Wikipediaの匿名性はそれほど高くない。ユーザー登録してログインしないと、編集履歴にIPアドレスが付記されるかたちで公開される。何もしなければIPアドレスが表示されない2ちゃんねるに慣れていると、Wikipediaのこの、IPアドレスが表沙汰になる仕組みに気がつかないのかもしれない。過去に、衆議院や参議院などから怪しげな編集が繰り返されたことがわかっていた。今までは、荒れた記事の履歴からIPアドレスをひとつずつ取り出して、それがどの組織に属するのかを調べていたのだけれど、この作業を大幅に簡略化するツール「WikiScanner」が登場している。組織名やIPアドレスなどを入力すると、そのIPアドレスを使って編集されたWikipediaの記事にたどれるというものだ。この強力なツールの登場で、さてどんな事になるのか。
めたるまん(山崎一幸)
■ 10歳代の送信するメールには、「件名」がないことが多いらしい
筆者がふだん、メールを書くときに困るのが、冗談のあとにつける「笑い」の記号だ。もうほとんどの人には、文末に「w」をひとつだけつければ十分通じるのだけれど、なかには「wはとてもむかつく」という人もいる。だから相手の様子を見て、「(笑)」にしたり、逆に「wwwww」と連発したり、調子に乗って携帯電話の絵文字を使ったり、あるいはそんな記号がなくても冗談だとはっきりわかるように文章を工夫したりする。さて、10歳代の皆さんが最近やりとりするメールには、件名がないことが多いと、FPNの記事で指摘されていた。Z会の寺西隆行さんによる記事で、中学生や高校生とやりとりした実体験だそうだ。ふだん、ものすごい勢いでメールをやりとりしているはずの中高生のあいだでは、件名はもう大して重要ではなく、本文のみでコミュニケーションを取っているようなのだ。しかも、携帯電話のメール機能で「返信」メニューを多用して、「会話」するようにやりとりするから、自分が誰なのかも名乗らない。そんなメールを大量に、PCで受信してしまうと扱いがたいへんそうだ。はてなブックマークのコメントもたいへん興味深い。
めたるまん(山崎一幸)
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