■ タッチパッドで演奏する、電卓サイズの新楽器「Kaossilator」
　11月に発売されたKORG「Kaossilator」が、どうやら静かに広まっているようだ。Kaossilatorは電卓ぐらいのサイズで、単三電池4本で動く。前面にあるタッチパッドで、内蔵のシンセサイザー音源を自在に操れるという仕掛けだ。タッチパッドのほかには、ダイヤルと3桁の数字表示、いくつかのボタンぐらいしかないのに、これでなかなか強烈な、ループ系の音楽が演奏できてしまうのだ。コンパクトなサイズだから、シン石丸さんのように電車の中でも余裕で使える。石橋楽器のデモムービーのほかにも、Kaossilatorを使っている様子がYouTubeやニコニコ動画にが投稿されている。これを見れば、欲しくなってしまう皆さんが続出するのも当たり前だ。販売価格は2万円前後。ネット上ではどこのショップでも売り切れか、予約受付の表示ばかりが目立つ。ネット情報では、街の楽器店には在庫しているところもあるようだ。

■ ロシアハッカーが「PowerShot」を超高速シャッター対応に改造
　4月の当欄で、キヤノンのコンパクトデジカメ「PowerShot」に、RAW形式で画像を保存する機能を付け加えるソフトを紹介した。これはロシアで開発されたものだ。あれから8カ月。ソフトは着実に進化を遂げていたのだった。SDカードに入れたスクリプトやUSB経由でリモコンができたり、超長時間シャッターが切れるようになったあと、12月1日には衝撃的な画像が公開された。水滴が水面に落ちたときにできる「ウォータークラウン」を超高速シャッターで撮影したものだ。機種は「PowerShotS3 IS」。本来は1／3,200秒までのシャッタースピードを、ハードには手を加えずにソフトを書き換えるだけで、1/10,000秒まで短縮。これに1/60,000秒で発光するフラッシュを同期させているようだ。お手軽なモデルの性能をここまで引き上げてしまったロシアのハッカー、恐るべしだ。

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