【2007/12/19】
■ 無許可でJASRACに登録? 初音ミク発売元がドワンゴと協議へ
18日にわかった、初音ミクが歌う最初期のヒット曲「みくみくにしてあげる♪」の一部権利がJASRACに管理委託された一件。ファンの感情的な書き込みがネットにあふれていて、中には「初音ミクはもう終わり」などと、これまでの盛り上がりを全否定する人まで現われていた。それというのも、JASRACのデータベースに「アーティスト名:初音ミク」と登録があったためだ。初音ミクを使った商用の楽曲を「初音ミク」の名前を使って公開する場合、発売元のクリプトン・フューチャー・メディアの許諾を得るルールになっている。これを裏返せば、クリプトン社の公認で行なわれた、独占的な登録だったのか、とも疑えるわけだ。そんな疑惑を打ち消すように、19日深夜にクリプトン社から公式な説明があった。それは公式ブログの12日付記事の、コメント欄の18番目という非常に控えめな場所に投稿されたものだ。登録を行なったドワンゴ子会社からは事前の相談はなかったため、抗議したという。つまり、ニコニコ動画側の独断が原因で起こった騒動ということになる。クリプトン社は今後、「出口」との表現で、クリエイターが適切な対価を得る方法を用意することも考えているようだ。さて、ニワンゴの取締役で、ニコニコ動画の看板男でもあるひろゆきさんは、19日昼頃、この件に関するスレッドに非常に控えめに「無許可で登録はいかんよ。うんうん。」と投稿している。
(編集部注)なお、ドワンゴでは同社の「ニコニコニュース」サイトで、「みくみくにしてあげる♪【してやんよ】」JASRAC登録にいたる経緯」として、初音ミクの楽曲が登録された経緯と、ドワンゴの考え方についての説明を公開した。
めたるまん(山崎一幸)
■ 津田大介さん「学者先生は1人を除いて欠席」とTwitterで伝える
18日に行なわれた「私的録音録画小委員会」で、文化庁から「ダウンロード違法化」の見解が示された。小委員会が募集したパブリックコメントでは、7,500件もの意見が集まり、大半は「ダウンロード違法化」への反対意見だったが、それとはまったく反対の結論なのだ。それならなんのためにパブリックコメントなのか、疑問だ。委員のひとり、IT・音楽ジャーナリストの津田大介さんが、Twitterに速報で投稿した内容が注目を集めているところだ。津田さんは「学者先生は1人を除いて全員欠席でした」というのだ。ネットを揺るがすような重要な結論が出た日だというのに、先生方はいったい、どこで何をしていたのだろう?
めたるまん(山崎一幸)
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