【2008/02/25】
■ 絶対に先生に怒られず、いたずら書きがし放題の「こくばん.in」
子供のころ毎日眺めていたのに、自由に使うことはなかなかできなかったのが、黒板だ。いたずら書きをすればすぐに怒られる。大人になってみると、ホワイトボードばかりになってしまって、手を汚すチョークとはすっかり縁遠くなってしまった。そんな黒板が、なんとネットで復活して人気を集めているのだ。サイト名はそのまんま「こくばん.in」。 Web 2.0らしくβ版だ。つや消しの深緑の板一面に、6色のチョークを取り替えつついたずら書きが好きにできる。チョークの軌跡にあわせて、粉が落ちる細かいシミュレーションがうれしい。黒板消しもちゃんと、よく消えない。ただし、チョークを持つ手に力を入れすぎたりすると発生する、超音波の機能はないから安心といえば安心だ。開発元の公式ブログによれば、マウスホイールでチョークの太さが変えられるという。続々と投稿が集まっているんだけれど、昭和っぽい元ネタがとても多く、中でも高度成長期の流行が目立つのだ。ユーザーの年齢層が何となく感じ取れる。
めたるまん(山崎一幸)
■ 「ありがとう」という人に「イラッとします」Q&Aサイトの投稿
ありふれた単語ひとつでも、みんな同じ意味に受け取るかどうか怪しいものだ。それに、シチュエーションによっても意味が変わる。もっとも、「ありがとう」ぐらいならそんなに違いはないものだと思っていたら、これがとんでもなかった。Q&Aサイトの「Yahoo!知恵袋」に14日、「店員に『ありがとう』と言う人が大嫌い。おかしいのでしょうか。。。」と題した質問が投稿された。質問文が若干説明不足なのが気になるけれど、読み取ってみると、ファミレスやコンビニなどで従業員に「ごちそうさま」や「ありがとう」と声を掛ける客を「見ててイラッとします」「友達でもないのに何様?」という。「会釈ならいいんです」「でもなんで声に出す?」と、かなり微妙な条件だ。回答欄は「理解できない」と大量の投稿があり、閲覧数も20万を超えた。少数ながら「わたしもわかる」という回答もある。どうやら、相手の「目線」が「ありがとう」から敏感に読み取れる結果らしい。米光一成さんが自身のブログで解説しているところによれば、お互いを傷つけないことを優先しすぎる「予防的やさしさ」が起こした現象、ということだ。同年代の人間同士は対等であるべき、という感情が、「ありがとう」で「イラッとします」につながるようなのだ。これはなかなか難しい。
めたるまん(山崎一幸)
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