【2008/09/25】
■ とうとう条例違反に……ストリートビューで墓地を無断で撮影
あえて法に触れるようなことに挑戦して、情報を提供する猛者のことを「ネ申(念のため、これで「神」と読む)」と呼ぶ風習がネットにはある。どうやらグーグルストリートビューも「ネ申」の領域に踏み込んでいるようだ。「高木浩光@自宅の日記」で、横浜市墓地条例に違反していると指摘している。横浜市には墓地の中で「業として広告写真又は映画の撮影その他これらに類する行為」を禁止する条例があり、グーグルがいつものようにプリウスに2メートル20センチの高さにカメラを取り付けて墓地を撮影していたのが、この条例に引っかかるというわけなのだ。しかも、横浜市が8月に行っている、画像の削除要請にすぐに対応せず、今頃になってようやく画像が消えつつある状況なのだ。「消えつつある」というのは、筆者が25日夜に確認したところ、画像がちらりと見えたあと、黒い幕が引かれるように消えてなくなる、奇妙な現象のことだ。罰則は、5万円以下の過料と決まっているので、グーグルにとっては痛くもかゆくもないだろう。5万円を払ってでも「ネ申」になりたい、とそう判断してのことなのだろうか。
めたるまん(山崎一幸)
■ 86歳の瀬戸内寂聴さんが、内緒でケータイ小説を発表していた
瀬戸内寂聴さんが別名でケータイ小説を発表していたことを告白し、話題を集めている。スターツ出版運営のケータイ小説サイト「野いちご」で、5月から9月にかけて連載していた。タイトルは「あしたの虹」。内容も文体も、みごとに今のティーンの語り口になっている。作者の正体が明かされる前までのアクセス数は25万件で、多くの読者を集めていた様子だ。ペンネームは「ぱーぷる」で、瀬戸内さんが近年取り組んでいる源氏物語の作者、紫式部を連想させる。サイトには、ぱーぷるの名前での読者とのやりとりのあとも残っている。現在86歳の瀬戸内さんが50年前に作家として世に出たとき、作品中の恋愛模様の描写が生々しかったために、ポルノ小説だとの批判を受け、「子宮作家」とレッテルを貼られた。いろいろと批判の多いケータイ小説だけれど、瀬戸内さんの過去とどこか通じるところもありそうだ。
めたるまん(山崎一幸)
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