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【社会】

国家の安全保障に脅威となるハッカーたち

■URL
http://www.2600.com/2600new/pressrelease.html

 昨年末にLoU(Legion of the Underground)と称するハッカーグループが中国とイラクに対して「宣戦布告」したことが波紋を引き起こしている。

 LoUは昨年末にIRC上で開かれた会議の場で、両国における深刻な人権問題、中国で先頃2人のハッカーが銀行に侵入したことに対して死刑を宣告されたこと、さらにイラクの大量破壊兵器保持の問題に関しての怒りを表明。両国のすべてのコンピュータシステムを破壊することを「宣言」したとされる。

 これに対し、今年に入ってから幾つかのよく知られたハッカーグループが合同で声明文を発表、「我々は、どんな理由があろうとも、ハッキングの力を使用して一国の情報インフラストラクチャーに脅威をもたらしたり、破壊したりするいかなる行為に対しても強く反対するものである」とLoUの行動を激しく非難している。

 この声明文に署名したドイツのChaos Computer ClubのFrank Rieger氏は「ハッカーがほんの少し法に触れただけで“サイバーテロリスト”として投獄されたり、処刑されたりすることは十分にあり得ることだ」と警告している。

 ただ、イラクに関してはインターネットのインフラがどの程度整備されているのかよく知られておらず、実際にLoUが攻撃できるのかどうか疑問視する声も一部に挙がっている。

 声明文は最後に「通信ネットワークを生かしておくのだ。それらは人類の発展のための神経系統なのである」と結んでいる。

('99/1/11)

[Reported by Taiga Aoki]


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