NTTドコモ、DDIポケット、アステルのPHS会社3グループとNTTが、電子メール機能や、コードレス電話としての機能を統一することで近く合意することが、11日明らかになった。
PHSの端末でインターネットメールなどのメッセージをやりとりできる機能を業界で標準化する。加入件数の減少に歯止めを掛けるのが狙いで、早ければ今夏にも新しい機能のPHSが市場に出る見通しだ。
PHSは現在、PHS会社ごとに異なる機能を持ち、規格も違っている。一方、加入件数は減っているものの通話量は増えており、DDIポケットによるとその4割以上がメールなどの文字通信に使われている。このため、インターネットの電子メールもPHS一台で利用できれば用途も広がるとみて、機能を統一することにした。
また、現在はPHSを自宅でコードレス電話の子機として使おうとしても、親機と同じメーカーでないと使えない。今後はPHSのデータ通信規格をコードレス電話にも採用し、子機を屋外に持ち出した時、PHSとして利用できるようにする。
PHSの1998年12月末現在の加入件数は598万台。1996年秋から加入が減り続けているが、短い文字をやりとりするショートメールの利用が聴覚障害者の間で広がるなど、新しい用途も拡大している。
('99/1/11)
[Reported by masaka@impress.co.jp]