郵政省は11日、次世代ネットワークと暗号通信についてそれぞれ検討する研究会を設置すると発表した。通信関連企業の代表や識者などで構成され、今年半ばまでに報告書をとりまとめる。
「次世代ネットワーク構想に関する懇談会」では、光ファイバーやxDSLなど、次世代の超高速バックボーンのあり方について検討する。28日に第1回会合を開催し、6月上旬をめどに最終報告書をまとめる。
「暗号通信の在り方に関する研究会」では、通信の秘密の保護やネットワークの安全・信頼の確保といった観点から、暗号政策などのあり方について技術的・制度的検討を行なう。今月下旬に第1回会合を開催し、5月末をめどに検討結果をまとめる。
郵政省では、情報通信網の高度化が日本の21世紀の経済発展の鍵になるとしており、それには高速で低価格のネットワーク基盤の整備が不可欠となる。また、電子商取引の普及・発展のために、従来の「秘匿目的」に加え、ネットワーク上での認証技術として暗号技術の重要性が高まっている。
('99/1/12)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp / 金丸雄一]