サイバービジネスに関する調査・研究を行なっているM&M研究所のWebサイトでは、同研究所の代表である三石玲子氏が執筆した多数のレポートが公開されている。新聞や雑誌など、すでに他の媒体で発表されたもののようだが、インターネットビジネスに対する鋭い考察を述べたレポートがまとめて読めるので要注目だ。
例えば、今月掲載された「書籍サイトの日米比較~日本書店の停滞目立つ~」というレポートでは、Amazon.comと日本の書店サイトを比較しながら、なぜ、Amazon.comは売れるのかを説明している。データベースでは日米それほど差がないにもかかわらず、「書店でのぶらぶら歩き」を楽しめるような「企画力」が日本の書籍サイトには乏しいというのだ。また、配送体制もかなり差があるという。日本からAmazon.comを利用している人も少なくないと思うが、このレポートを読めば、思わず購入してしまうわけが理解できるはずだ。
このほか同サイトではコラムや、Webで行なうべきこと・してはいけないことを挙げた「do's and dont's on the web」、大企業などのECに対する勘違いを辛辣に指摘した「日本のEC業界お笑いの構図」など、興味深いコンテンツが用意されている。
('99/1/14)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp / ROKO]