「ポルシェの名前がインターネット上で勝手に使用されているのは許されない」と、ドイツのスポーツカーメーカー、ポルシェAGと米子会社の北米ポルシェカーズは13日までに、同社に無断でインターネットのドメイン名にポルシェの名前を付けている130件を相手取った商標侵害の訴えをバージニア東部米連邦地裁に起こした。
北米ポルシェカーズによると、ドメイン名の登録者には偽名や架空の住所の人物が多いため、登録者ではなくインターネットのドメイン名自体を相手にした異例の訴訟となった。
同社は、ポルシェは「世界で最も有名な商標」だけに「インターネット上で目立つためや、ドメイン名の売買で利益を得る目的で、商標を侵害されるケースが目立っている」としている。
同社広報部によると、訴訟では「ポルシェ」や同社製の車名を含むドメイン名の使用差し止めを求める。
訴訟の対象とした約130のドメイン名は、ポルシェ愛好家のホームページや、ポルシェの部品や関連グッズ、サービス販売会社などが多いが、ポルノ業者なども含まれており、イメージダウンで迷惑、としている。
('99/1/14)
[Reported by masaka@impress.co.jp]