株式市場の低迷が続く中、インターネット関連株が人気を呼んでいる。好業績や将来性に注目した個人投資家などを中心に高値圏での取引が続き、連日の大商いになっている。
国内のインターネット関連株として注目されているのは東証一部上場のソフトバンク。米大手インターネット情報検索サービス、ヤフー株の31%を保有、米国市場でのヤフー株の高騰で含み資産が大きく膨らんだとみられ、19日は売買代金がNTTドコモやソニーなどの主力株を押さえてトップに躍り出た。
店頭市場でもウイルス対策ソフト開発のトレンドマイクロや、「10円メール」サービスが「ポケットボード」で利用されているマスターネットなどが年明け以降急騰している。
高騰の背景にはインターネットブームに伴う好業績がある。米ヤフーの日本法人で店頭銘柄のヤフーは、昨年10~12月の経常利益が前年同期の約3倍に拡大。同社は「インターネット広告事業などいっそうの成長が期待できる」としている。
今後のインターネット株動向について、大和総研のアナリストは「一部の銘柄は業績以上の評価を受け過熱気味だが、書籍、CDの販売や、チケット予約などインターネット向けのビジネスは有望。いかにユーザーが求めるコンテンツを提供できるかが成長のカギ」という。
('99/1/19)
[Reported by masaka@impress.co.jp]