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■URL
http://www.videor.co.jp/inf/990121_7.html
テレビ視聴率などの調査会社ビデオリサーチは、「インターネット版視聴率調査」の事業化へ向けた実験調査を開始した。1月から3月までの3ヶ月間、300世帯のモニターを対象に実施、6月まで結果検証を行なったのち、2000年以降の事業化を目指す。
実験では、Webトラフィック調査などを手がける米Media Metrix社およびNTTと技術協力。両社の測定ソフトをそれぞれ150世帯ずつのパソコンにインストールし、モニターがいつ、どのようなWebサイトへアクセスしたかを調べる。今回の実験は、これら測定システムを評価したり、集計管理上の問題点を検証するためのもので、サンプルとするエリアやモニターの抽出方法については今のところ未定だ。
Webサイトの利用状況を調査する方法としては、Webサーバー側のアクセスログから調べる方法とクライアント側のアクセス状況をトラッキングする方法があるが、同社では「ユーザーの顔をはっきりさせることを第一」に考え、後者の方法を採用した。ただし、ネット視聴率を判断する手段としてはどちらも必要だとしており、将来は企業の依頼などによりWebサーバーの利用状況を分析することも考えられるとしている。
ビデオリサーチが'98年10月に実施した調査（本誌1月14日号参照）によると、国内のインターネット利用者は23％に達しており、同社では今年中にも3割を超えるのではないかと見ている。今後はインターネットがマスメディアとして重要な媒体になると判断し、ネット視聴率調査の事業化へ乗り出した。
('99/1/21)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]