株価が上昇している小さな企業の大部分は失敗してしまうだろう――。米国の株式市場で急騰が続いているインターネット関連株について、グリーンスパン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は28日の議会証言で、当たりもあるが外れも多い「宝くじ」のようなものだと解説してみせた。
米国の株式市場では、ネット書店のAmazon.comなど電子商取引を行なっている企業の株価が軒並み急騰。URLの末尾をもじった「ドット・コム相場」の過熱ぶりにバブル懸念も出始めている。
議長は、インターネット関連株というだけで軒並み株価が上がっている現状を「確かに誇大広告のようなものもある」と皮肉った。一方で「いくつかは成功を収め、高い株価も正当化される」とも述べて、電子商取引の将来性や成長株を掘り起こそうとする投資家の努力が値上がり相場を形成していることへの理解も示した。
('99/1/29)
[Reported by yuno@impress.co.jp]