DDI系のPHSのDDIポケット電話グループが公正取引委員会に対し、NTTドコモグループが携帯電話市場で独占的事業者であることを認め、是正するための調査に入るよう申告していたことが30日、分かった。
ライバル企業が独占を理由に公取委にこの種の申告をするのは極めて異例。ただ、独占状態にあるからといって直ちに独占禁止法に基づく是正措置を取った例は少なく、申告はDDIグループによるドコモグループへのけん制的な色彩が強いと言えそうだ。
関係者によると、NTTドコモグループは昨年末に経営不振だったNTTパーソナル通信網グループからPHS事業の譲渡を受け、PHSを含めた携帯電話市場のシェアは53%と過半を占め、高いシェアを背景に市場で事実上価格設定者になっているとしている。
('99/2/1)
[Reported by masaka@impress.co.jp]