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パソコンがタダで手に入る。ただし、デスクトップ広告がバンドルされる――。そんな大胆なビジネスを米国で実行に移そうというのが、idealab!の子会社Free-PCだ。
Free-PCが配布するパソコンは、CompaqのPresarioシリーズの500ドルラインの製品。CPUがM II 333MHz、メモリが32MB、ハードディスクが4GB（ただし、半分は広告データ等が占有）、33.6kbpsモデム内蔵というスペック。Windows 98がプリインストールされ、15インチディスプレイも付属する。さらに、プロバイダーのNetZeroとの提携により、無料のインターネット接続サービスも提供され、ユーザーとしては、まさに至れり尽くせりの状態。
その見返りにユーザーは、年齢や性別、年収、趣味など、自分についての情報を同社に提供する。このデータを元にパーソナライズされた広告が、デスクトップ上に常時表示されることになる。
同社では、今年第2四半期中に最初の1万台を配布し、その後も徐々に台数を増やしていく予定。
個人の嗜好に合わせた広告を表示させるというビジネスは、インターネット広告の世界でも注目されているが、それをさらに推し進めたのがFree-PCのビジネスと言える。同社のCEO、Don LaVigne氏は「ユーザーと広告主の両者にメリットがある」と語る。
('99/2/9)
[Reported by yuno@impress.co.jp]