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■URL
http://www.webdesign.or.jp/WDA99/
「Web年鑑1999」が10日、グラフィック社より発売された。昨年行なわれた「The Web Design Awards 1999」の受賞サイトをすべて掲載しているほか、その他の国内／海外の特選サイトやWebデザインの歴史などを紹介している。464ページで価格は1万円。
The Web Design Awards 1999は、国内のWebデザイナーなどが中心となって設立したWeb Design Consortiumが1周年を記念して開催したコンテスト。384サイトの応募があり、金賞1サイト、銀賞10サイト、銅賞11サイト、スポンサー賞7サイトが選ばれた。応募サイトおよび受賞サイトは、上記URLにリンクが用意されている。
同日、都内のホテルで開かれた出版記念パーティでは、コンテストの表彰式もあわせて行なわれ、受賞者ならびに審査員らが駆けつけた。「graphica 6+」で金賞を獲得した福井信蔵氏は、現在のWebデザインについて「それぞれの制作者がそれぞれの手法で試行錯誤している段階」だとし、「自分の面白いと思うことをやっていたら受賞してしまったので、驚いている」という。
今回のコンテストでは、企業の商用サイトから個人が趣味でやっているサイトまであらゆる種類のサイトが集まったが、受賞作品を見ると、実験的なサイトやデザイン性を追求したサイトが高く評価されているようだ。審査員の一人である「Hotwired Japan」編集長の江坂健氏は、「何をもって“いいサイト”とするのか、審査員の中でも意見が食い違ったが、本来インターネットの持っていたワクワクするような楽しみを評価した」とコメントしている。また、同じく審査員を務めたM&M研究所代表の三石玲子氏は「（個人などの）ノンプロフィットのサイトがもっともレベルが高く、クリエイティビティがあった」と述べ、今後は利益を求める商用サイトが増えるとしながらも、「ノンプロフィットの楽しさを忘れないで欲しい」とコメントしている。
('99/2/10)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]