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ソニーコミュニケーションネットワーク株式会社（So-net）は、'99年度の事業戦略について発表した。
So-netは、'96年1月にサービスを開始。毎年約2倍の勢いで会員数が増加しており、3月には50万人を越える見込みという。So-netでは、'99年度中に100万人突破を目指し、ネットワークサービスの拡充やポータルサイト化への取り組み、電子決済サービスの拡大を柱に事業展開していく。
具体的には、'99年4月より新しい料金体系コース「ぱわふるコース」（3,000円で月150時間まで、超過10円／3分）を開設。これは、現在約50%が契約するという「とことんコース」（2,000円で月15時間まで、超過10円／3分）からの乗り換えを狙ったもの。また、現在月300円のホームページサービスも無料化するほか、利用状況に応じてポイントを加算する「e-Coupon」制度も開始。さらに、モバイルユーザー向けに、NTTドコモのデジタルネットワークとSo-netを直接接続できるシステムを共同開発しており、モデムのネゴシエーションや、ID認証、メールの通信時間などが短縮できるとしている。
So-netでは、接続サービスと平行してコンテンツにも力を入れている。現在約100タイトルがあり、そのうちの半数が、ポストペットパークなどの有料コンテンツだ。今年は、夏に予定している「iChat」を利用したチャットサービス「Pots」など、約50のコンテンツを増やす方針。'99年4月には、ポータルサイト化を目指したチャンネル編成にし、アクセス数やページ滞在時間を延ばしたい考え。
現在、有料コンテンツを利用する「コンテンツ会員」（接続会員外）も13万人おり、独自開発したオンライン決済システム「Smash」も好評だという。「Smash」は、今のところクレジットカード決済のみだが、本年夏にもデビット決済や非接触型のICカードを利用したプリペイドカード（Smash-Money）にも対応する予定。
ようやく黒字になったというSo-netだが、山本社長は「現在は利益よりも会員獲得。100万人突破を目指したい」と語った。
CMなどでもおなじみ、So-netの顔となりつつある「ポストペット」だが、アンケートによれば入会理由に「ポストペットがあったから」と10%が回答しているという。ポストペット関連の売り上げは、8億～9億円程度とのことだ。
('99/2/25)
[Reported by junko@impress.co.jp]