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【規格】

Jiniの対抗馬? Lucentが「InfernoSpaces」を発表

■URL
http://www.lucent.com/inferno/
http://www.lucent-inferno.com/Pages/Developers/InfernoSpaces/ISpaces1.0/index.html
http://www.lucent.com/press/0399/990303.nsa.html

 Lucent Technologies社のベンチャーInfernoは3日、Embedded Systems Conferenceにおいて新しいネットワークコンピューティング技術「InfernoSpaces」を発表した。

 この技術は、言語やOSに依存せず(今のところ、言語はCとJava、OSはWindows NTとSolarisのみ)、どんなネットワークデバイスにも埋め込んで、他のネットワークデバイスと「話す」ことができる。これにより、現在利用しているシステムをそのまま流用して分散ネットワークコンピューティング環境を構築することができる。

 ネットワークに接続されているデバイス類をファイルとして認識するので、ファイルを開く、読む、書くといった簡単な操作でネットワークを構築でき、従来のようなネットワークプログラミングの複雑さを廃している。また、セキュリティについても、デジタル署名や暗号などを用いた配慮がなされている。

 同社のMike Skarzynski社長は「Infernoのビジョンは、来るべきネットワーク中心の時代の分散コンピューティングソリューションとなることだ」と壮大な夢を語る。

 興味深いのは、この製品のライセンス方式。同社では、商用利用する場合においてもライセンス料などの費用はいっさい必要ない、としている。その代わり、オープンソースに関する同意書に署名することが要求される。将来的には、Sun MicrosystemsがJavaについて行なっているように、この技術を使った製品がInfernoSpacesのパラダイムと合致するかどうかを互換性テストを行なって確認し、認定証を発行することも考えているという。

 InfernoSpacesのベータ版は、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。商用版は数ヵ月以内に発表される予定。

('99/3/4)

[Reported by taiga@scientist.com / Hiroyuki Et-OH]


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